▽以下の広告をクリックすると各病医院の
紹介ページをご覧頂けます。

都道府県別に50音順 (法人名は除く病医院名)

埼玉県 久喜市

久喜江面クリニック

院長 山中佳代


 TEL:0480-25-1101    詳細はこちら

東京都 渋谷区

伊藤病院

院長 伊藤公一

 TEL:03-3402-7411    詳細はこちら

東京都 新宿区

抜弁天クリニック

院長 菊池智津


 TEL:03-5919-1522    詳細はこちら

愛知県 名古屋市中区

大須診療所

院長 椿秀三千

 TEL:052-252-7305    詳細はこちら

京都府 京都市中京区

森甲状腺会
須川クリニック

院長 須川秀夫


 TEL:075-255-2002    詳細はこちら

兵庫県 西宮市

夙川ささきクリニック


 TEL:0798-38-2773    詳細はこちら




<<一つ新しい記事へ |  一つ古い記事へ>>

新「名医」の最新治療2011
 

重要な役割を果たす甲状腺ホルモン

甲状腺は、首の気管の前のいわゆる"のどぼとけ"の下にあります。蝶々のような形をして、3cm程度の大きさのものです。

甲状腺は海藻の中のヨードを取り込んで、それをもとに甲状腺ホルモンを作って分泌します。脳の視床下部と下垂体で分泌のコントロールをし、下垂体で分泌を促す甲状腺刺激ホルモン(TSH)を出しています。甲状腺ホルモンが多いとTSHは減少し、甲状腺ホルモンが少ないときは反対に増加します。甲状腺ホルモンは、体の成長に不可欠で、全身の臓器の働きの調整や、たんぱく質・脂質などのエネルギーの調整を行っています。このホルモンバランスが崩れると、全身にいろいろな症状が現れてきます。

甲状腺の病気の中で、最も多いのが橋本病、次いで甲状腺腫瘍、バセドウ病です。橋本病は、甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなり、逆にバセドウ病は分泌量が多くなります。どちらも甲状腺の腫大ですが、バセドウ病が機能亢進であるのに対し、橋本病は反対に機能低下であり、逆の症状が出てきます。これらの甲状腺の病気はいずれも女性に多く、ともに若い世代からも発症します。それぞれの疾患について説明します。

橋本病(慢性甲状腺炎)

橋本病は、圧倒的に女性に多くみられる自己免疫疾患です。甲状腺の免疫反応により炎症が慢性的に続く病気です。慢性の炎症によって甲状腺が腫大したり、ホルモンが低下しやすくなったりします。甲状腺の表面は硬く、ごつごつとしており、甲状腺ホルモン低下によって、倦怠感、気力の低下、手足のむくみ、冷え、便秘などが起きますが、実際に症状を呈するのは橋本病の20%となります。

治療は甲状腺機能低下の場合のみ行います。機能が正常であれば、年に1回程度の検査でよいでしょう。機能低下症の薬物療法はホルモン補充療法といわれ、合成T4製剤(レボチロキシンナトリウム)を内服しますが、長期にわたる内服が必要となります。また橋本病では海藻類の取りすぎには注意を要します。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。代表的な症状は、動悸、甲状腺腫、眼球突出ですが、これらが常にそろって現れるわけではありません。血液検査で、甲状腺ホルモン値が高く、自己抗体(TSH受容体抗体)が陽性であればバセドウ病と診断できます。

治療はまず薬物療法から始めます。

放射性ヨード治療(アイソトープ治療)は甲状腺の細胞を破壊します。また放射性ヨード治療は副作用、合併症は少なく、多くの場合、甲状腺機能を低下させます。最近、手術は減ってきていますが、早期に治すことができます。

甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍には、良性腫瘍(濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫)と悪性腫瘍(多くは乳頭がん)があり、進行しない限り症状は出ません。健康診断などの超音波検査で検出されることが多く、良悪性の鑑別は針を用いて腫瘍細胞を採取する穿刺吸引細胞診で行います。

良性のほうがはるかに多く、大半は手術をしないで経過をみていくようにしています。悪性の場合では、ごく小さなものを除いて、手術を行います。甲状腺のがんはたちの良いもの(予後良好)が多く、そのようなときには、「低侵襲性甲状腺切除術」を行います。切開創が小さく、手術後の首の不定愁訴が少ない手術です。多くの方は半年もすればほとんど切開創が分からなくなります。

求められる適切な診断・治療

甲状腺疾患は、最近の健康診断などでよく指摘されます。しかし、治療不要や手術不要の場合も少なくないため、その見極めが大変重要です。特に手術は一度行うと再手術は困難ですので、初回に確実な手術が必要となります。良好な予後のためにも、適切な治療が求められているのです。

【特別寄稿】

高見 博(たかみ ひろし)

日本甲状腺外科学会理事長
帝京大学外科主任教授

1970年、慶應義塾大学医学部卒業。
慶應義塾大学外科講師(非常勤)。
東京大学大学院外科講師(非常勤)。
日本内分泌外科学会理事長。
日本外科学会理事。
日本甲状腺学会理事


<<一つ新しい記事へ |  一つ古い記事へ>>



治療と検査の最新医療情報のトップページへ戻る>>


弊社記事掲載の書籍


病院ナビ
インプラント@病院ナビ