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都道府県別に50音順 (法人名は除く病医院名)

兵庫県 佐用郡佐用町

医療法人聖医会

佐用中央病院

院長 林充

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新「名医」の最新治療2011
 

続々と開発されるサイトカイン療法

サイトカインとは最近の研究から、種々の病気を起こしたり、症状の進行にかかわるたんぱく質であることがわかってきています。その中でもTNFやIL-6に代表されるサイトカインは、リウマチの炎症にかかわる数多くのサイトカインを誘導し、関節の腫れや骨破壊に直接かかわっていることが明らかにされました。こういったサイトカインの役割に注目して、それらを標的とした抗体や治療、さらにそれらの受容体を標的とした薬剤が10年近くの間に相次いで欧米において関節リウマチに対して用いられ、日本でも、ようやくここ数年の間にこれらの薬剤が用いられるようになってきました。しかしながら、薬剤の効果が認められる半面、副作用、高薬価など治療を受ける側も治療する側もまだまだ適正使用が確立されていないのが現状です。

サイトカイン療法は早期のステージから

サイトカイン療法を用いる患者の多くは、これまでのリウマチ治療剤に対して効果が低い方や症状が進行してしまった患者に用いるというのが一般的な傾向です。特に、発症早期の関節リウマチの患者にこういったサイトカイン療法を行うと非常に効果的ですが、日本ではなかなか適正な治療が行われていないのが現状です。

私たちの経験では、発症してから2年位以内にサイトカイン療法を行えば非常に効果的で、早い時期に症状が収束でき、患者様からQOL(生活の質)が著しく向上したという多くの声を聞くたびに、やはり優れた効果があると実感しています。

サイトカイン療法の問題点と対策

サイトカイン療法の問題点としてまず挙げられるのが、保険診療で行っても年間にして50万円近くが患者様の自己負担となることです。これらの薬剤は生物学的製剤と称され、安定した品質で供給するためには、その製造過程にかなりの金額がかかることが理由のひとつです。また、サイトカイン療法に手慣れた医師でもその治療手技には手間がかかります。さらに、感染症や併用するメトトレキサートの副作用のモニターなどを絶えず行う必要があります。

現時点で、日本では欧米のようにサイトカイン療法が外来で「手軽」に行えるという状況には程遠いというのも大きな問題点でしょう。

いずれにせよ、こういったサイトカイン療法の画期的な治療方法が日本でも数多くの患者様に用いられていることにより、大きな進歩を遂げつつあるので、こういった多彩なサイトカイン療法を受ける場合、治療経験の豊富な医療機関を受診することをおすすめします。

【特別寄稿】

西岡 久寿樹(にしおか くすき)

東京医科大学
医学総合研究所所長

1968年、三重大学医学部卒業。
カリフォルニア大学サンディエゴ校リウマチ科研究員などを経て、
91年から聖マリアンナ医科大学教授。
99年から同大学難病治療研究センター長を兼任。
その後2009年から現職。日本リウマチ財団常任理事


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