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新「名医」の最新治療2011
 

死因の第2位を占める増加傾向にある心臓病

心臓病は、がんに次いで日本人の死因の第2位であり、近年、増加傾向にあります。時に心臓病により突然死が生じますが、突然死を招く原因の多くは、心臓の血管である冠動脈が突然完全に詰まってしまう心筋梗塞です。その前段階である狭心症では冠動脈が完全に詰まってしまわないものの、コレステロールの血管への沈着により動脈硬化が生じ、その結果、冠動脈が狭くなる狭窄状態となります。

心臓カテーテル治療が急速に普及

従来は薬剤内服による治療か、全身麻酔や開胸を必要とする冠動脈バイパス手術の二者しか治療法がありませんでしたが、1980年代より局所麻酔のみで行う、体によりやさしい心臓カテーテル治療(PCI)が急速に普及するようになりました。

当初は風船(バルーン)による狭窄部分の拡張が主流でしたが、まもなく金属のメッシュの管であるステントが導入され、5年前からは再狭窄率をさらに減少させる薬剤溶出性ステントも普及するようになり、PCIが狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患に対する治療の主流を占めるようになりました。しかし、動脈硬化が顕著で、石のように固くなった重症石灰化病変に対しては、バルーンやステントによる十分な通過、拡張がきわめて困難です。

ドリルで病変を貫通するロータブレーター

そこで1990年代半ばから登場したのが、石よりも固いダイヤモンドのドリルを高速で回転させながら前進、後退を繰り返し、病変を貫通させるロータブレーターです。このロータブレーターは、削られた石灰化病変の粒子を末梢に詰まらせることなく固くなった狭窄部位を効果的に削り、重症の石灰化病変に対しても、その後のバルーン、ステントによる拡張を十分効果のあるものにすることができます。

熟練したカテーテルの操作技術が必要

ただし、劇的な治療効果を有するものの、ロータブレーターには熟練したカテーテル操作技術が必要であり、通常のPCIよりリスクが高いとされています。したがって心臓血管外科の24時間体制、年間PCI件数/バイパス手術症例数が各200/20以上という、厚生労働省が策定した高水準の治療体制が整っている認定施設においてのみ、施行することができます。

また、近年増加しているASO(四肢の閉塞性動脈硬化症=四肢の動脈が詰まる病気)の石灰化病変には保険適応ではないながらも、ロータブレーターはきわめて有効だと思います(冠動脈疾患に対して使用するPCIの場合のみ、健康保険適用)。

【特別寄稿】

三角 和雄(みすみ かずお)

社会医療法人社団 木下会
千葉西総合病院院長
東京医科歯科大学臨床教授

東京医科歯科大学医学部卒。
医学博士。
日本内科学会認定総合内科専門医、
日本循環器学会認定循環器専門医、
日本老年医学会認定老年病専門医


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