▽以下の広告をクリックすると各病医院の
紹介ページをご覧頂けます。

都道府県別に50音順 (法人名は除く病医院名)





<<一つ新しい記事へ |  一つ古い記事へ>>

新「名医」の最新治療2011
 

進化したナビゲーションシステムは、医師の確かな技術と経験にプラスすることにより、患者にとって大きな利益となる。小瀬忠男院長がこだわるのは、最新の技術であることでなく、患者のため真に有益であるこ

ナビゲーションでわずかなズレもなくす

樺島病院は、変形性関節症などをはじめとする整形外科の手術を数多く手がけている。2009年1年間では、人工関節置換術56例(再置換術を含む)、鏡視下手術42例、脊椎外科手術64例、臼蓋回転骨切術20例、全手術数は651例を行った。

2010年には、人工膝関節置換術にナビゲーションシステムを導入。これは、手術中の患者の骨と手術器具の位置や方向を、コンピューター支援によって正確に計測し、手術の確実性を高めるシステムだ。しかし、従来のナビゲーションシステムは計測などに時間がかかり、手術時間を長引かせてしまうものだったという。樺島病院では機械が進歩したことを見極めて、手術時間を長引かせることのない最新鋭のシステムをついに導入した。

小瀬忠男院長は、ナビゲーションシステムのメリットとして、正確な計測ができることと共に、「出血量が少なくなる」点を挙げている。ナビゲーションを用いない場合は、人工関節の角度等を決めるため、大腿骨に長いロッドを挿入する。その際に骨髄に穴を開けるので、出血量が多くなるのだ。ロッドの挿入が不要になるだけでも侵襲は小さくなるが、出血が抑えられることで患者の負担はより軽減される。

「血管の出血は丁寧な手術をすれば止められるのですが、骨髄からの出血はなかなか止まらないんですよ」と語る小瀬院長。「正確さの点では、技術と経験のある医師が行えば、ほぼ正確にできるものです。それでもコンピューターで確認すると、角度が1度くらい違っていたりする。それを修正するのですから、さらに高いレベルへ行けますね」

ナビゲーションに頼るのではなく、第一に重要なのは、医師が確かな腕と経験を持っていること。ただし、「経験」は「思い込み」になってしまう可能性もある。ナビゲーションはその修正を行うツールとしても活用できるのだと小瀬院長はいう。

患者の方を向いた最新技術であること

樺島病院では、患者に最良の医療を提供することをモットーとしている。最良の医療とは、患者にとってのメリットがもっとも大きいということだと考える。正確さも、患者の負担や感染症のリスクにかかわる手術時間も、どちらも重要な要因だ。

ナビゲーションシステムは、手術時の皮膚切開をできるだけ小さくするMIS(最小侵襲手術)にも適しているが、小瀬院長はMISには積極的ではない。ナビゲーションを使う際にも同時に直視すること、見えにくさや手術のやりにくさのない方法で安全に、正確な手術をすることが大切だと考えるからだ。

「人工膝関節置換術を受ける患者さんは女性が多いですし、傷口は小さいほうがいいと思うんですよ。ただ、手術の目的は、正確に良い膝をつくることです。背筋を伸ばしてさっそうと歩けるようになることが、美しくなることなのではないでしょうか」

「最新」「最先端」といわれる技術は、本当に患者の方を向いたものであるかどうかを考える必要があると小瀬院長はいう。

良い膝になったらリハビリも十分に

樺島病院は広いリハビリ室を備え、理学療法士7人と助手3人のサポートによる手厚いリハビリテーションを行っている。退院を急がせることなく、十分なリハビリを行ってもらうことを優先させている。

「退院は早いほうがいいという風潮があります。確かに患者さんが早くご自宅に戻れるのはいいことなのですが、早期退院が病院の都合であってはいけないですよね」と小瀬院長。人工膝関節置換術後のリハビリは、膝の周りの筋肉をボリュームアップすることが主たる目的なので、それなりの期間が必要になる。

「せっかく良い膝になったのだから、リハビリもしっかりやってもらいたい」というのが、小瀬院長のこだわりだ。

反対に、検査から治療開始までの流れは迅速だ。CTやMRI検査も院内ですぐに受けられる。また、患者に詳しくわかりやすい説明を行うスタッフ(コンシェルジュ)もいる。

患者の方へきちんと向くこと、患者にとっての最良の医療を提供していくことに、樺島病院は真摯に取り組んでいる。

【取材/川島 晶子】

【取材協力】

小瀬 忠男(おせ ただお)

医療法人樺島会
樺島病院 院長

1988年、東京慈恵会医科大学卒業。
東京慈恵会医科大学附属青戸病院整形外科医長、
総合川崎臨港病院整形外科部長などを経て、
2003年、樺島病院理事長・院長に就任。
人工膝関節置換術をはじめ多くの手術を自ら執刀している。
日本整形外科学会認定整形外科専門医


<<一つ新しい記事へ |  一つ古い記事へ>>



治療と検査の最新医療情報のトップページへ戻る>>


弊社記事掲載の書籍


病院ナビ
インプラント@病院ナビ