▽以下の広告をクリックすると各病医院の
紹介ページをご覧頂けます。

都道府県別に50音順 (法人名は除く病医院名)





<<一つ新しい記事へ |  一つ古い記事へ>>

おんなの気になる病気と医療の新常識
2010年12月03日 掲載

おなかで動く赤ちゃんをリアルタイムで見る感動

超音波装置を用いた検査が広く行われるようになりました。超音波検査の仕組みは、装置から発信した高周波の音波を体内組織に反射させ、反射した音波(エコー)を画像に変換することにより、体の内部を目で見て観察できるようにするものです。妊婦健診では、子宮内の状態や胎児の様子を観察することができます。

超音波による検査は、X線の被曝や造影剤による副作用などの心配がなく、短期間に繰り返して検査することができます。妊娠初期から後期まで経過を追って観察していくことにも適しています。

超音波検査の画像は、当初は2次元(平面)の断層画像のみでした。その後、立体画像を見ることができる3D超音波が用いられるようになり、現在は3Dに時間の要素を加えた4D超音波装置が登場し、普及し始めています。

4D超音波検査では、おなかの赤ちゃんが動く様子をリアルタイムで見ることができます。手や足を動かす様子や、あくびをするように動く顔の表情などを見ると、その可愛らしさにお母さん、お父さんの愛情も深まるのではないでしょうか。母性・父性の確立にも役立つと考えられています。

母体や胎児の異常を妊娠初期に早期発見

胎児がまだ小さい妊娠初期には、スティック状のプローブ(探蝕子(たんしょくし))を膣から挿入して観察する、経膣超音波検査を行うことが一般的です。胎児が入っている袋「胎嚢(たいのう)」が見られれば、子宮外妊娠ではないことが確認できます。

発生頻度は少ないのですが、妊娠初期に発見される胎児の病気の一つに、胎児水腫があります。これは、胎児の皮膚がむくみ、おなかや胸に液体がたまって水ぶくれのような状態になるもので、超音波検査による診断が有用です。母体のほうにも、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの病気がないかを調べます。

妊娠5〜6週目からは胎児の心臓の動きを確認できるようになります。4D超音波により動きを観察することで、心臓疾患などを早期に発見しやすくなりました。

妊娠8〜11週目頃には、胎児の頭からお尻までの長さを画像から測ります。まだ個体差が少ない時期なので、このとき計測した胎児の大きさから出産予定日を出すこともあります。

4D超音波による観察で胎児の成長を見守る

妊娠中期からは、経膣超音波検査から、プローブを腹部に当てる経腹超音波検査に切り替えます。徐々に胎児の目鼻立ちがはっきり見えるようになり、動きも活発になります。4D超音波の画像を見るのがとくに楽しみな時期だといわれます。

胎児の発育状態、外側の形態の異常はないか、内臓や骨格がきちんと形成されているかなど、また、胎盤の位置などを確認していきます。

早産の兆候が見られないかも確認します。早産の原因の一つに子宮頸管無力症がありますが、自覚症状なく子宮頸管が広がってしまう恐れがあるので注意が必要です。子宮頸管無力症かどうかの見極めは難しいとされていましたが、超音波で子宮頸管の長さを測ることにより、診断しやすくなりました。

妊娠後期には胎児の体のさまざまな部分を測り、体重を推定します。胎盤の位置や羊水の量、逆子になっていないかなども確認します。羊水の量は多すぎても少なすぎても何らかの異常のあることが考えられます。超音波検査は羊水の異常を早期発見するためにも役立っています。

4D超音波のメリットは、妊娠各期を通して胎児の成長を見守ることで、妊婦さんや家族が安心感を得られる点にもあります。とくに、妊婦さんが大きな不安を持たずにリラックスした状態で出産に臨むことは、安産にもつながっていきます。

【文/田中 晶子】


<<一つ新しい記事へ |  一つ古い記事へ>>

【 関連する記事 】




治療と検査の最新医療情報のトップページへ戻る>>


弊社記事掲載の書籍


病院ナビ
インプラント@病院ナビ