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初めてのたまごクラブ 2010年 冬号
2010年12月15日 掲載

助産師は、看護師の資格を持つ人が、さらに専門教育を受けて、国家試験に合格した人に与えられる資格。分娩の介助などの助産行為を行えるのは、医師と助産師のみと決められています。この助産師さんたちの力を最大限に生かして、お母さんと赤ちゃんのサポートを行っているという、東京リバーサイド病院の産科でお話を伺いました。


---こちらの産科には17人の助産師さんがいらっしゃるということで、とても充実されていますが、特別な理由があるのですか?

田中 当院は昨年5月に開院した新しい病院です。産科の基本理念の一つは「この病院で産んで良かった」と思っていただけること。この理念のもとでもっとも大切にしているのは、患者さんに寄り添ったケアを行うことです。  新しいお母さんになる女性のすぐそばで、ずっと寄り添っていくことができるのが助産師なんです。私たち医師は、安全な出産をしていただけるように全力を尽くしますが、それは大前提で当たり前のことです。それ以上に何ができるかというところで、助産師の力量が発揮されてきます。当院でもお母さんと赤ちゃんのために何ができるかをスタッフみんなで考えて一生懸命にそれを実践しています。  当院は助産師が人数的に充実しているだけでなく、妊婦さんと助産師がコミュニケーションがとれる場をたくさん設けているんですよ。

伊藤 ここでは助産師全員が妊婦さんと、出産時までには顔見知りになるほど妊娠初期から接しています。そうすることで妊婦さんには、いざ、お産で入院というときに「あ、あの助産師さんだ」と安心感を持っていただけますし、助産師もその人の経過をずっとみていくことができ、より親身なケアが行えます。


---妊娠早期から産褥期まで通して、助産師さんはどんなサポートを行っているのですか?

伊藤 妊娠期には、妊婦さんの不安や悩みの相談に対応したり妊娠各期に応じた指導を行う「助産師相談」の場を設けています。また、どんなお産にしたいか、そのためにどんな準備が必要か、体づくり、心の持ち方、物品の用意などを話し合いながらバースプランを一緒につくっていきます。 

お産においては痛くて辛いものと思っている妊婦さんが多いため、当院の母親学級では、こういったネガティブなイメージをプラスの方向にむけ前向きな気持ちでお産にのぞめるようイメージトレーニングを取り入れています。

田中 妊婦さんのための運動療法の一環として行っているマタニティビクスやヨガのクラスも人気があり、直接の指導を行うのは専門のインストラクターですが、助産師も一緒にサポートに入っています。

伊藤 マタニティビクスやヨガのクラスでは、助産師たちスタッフが常に見守っていることで、妊婦さんに安心して体を動かしていただけていると思います。そして陣痛の際に、ヨガのポーズを思い出してもらって痛みを和らげたり、「ビクスで体力がついているから大丈夫ですよ!」と励ましの声をかけたり。お産までにいろいろな体験を共有し、助産師がいつもお母さんのそばにいる存在になることで、妊婦さんが安心したり、リラックスできたりする。それが安産にもつながっていくので、助産師の役割はとても大切なんです。

小松 私はこの11月からこの病院に来ましたが、これだけ助産師さんがいる病院はめずらしいと思います。陣痛が始まってから出産まで密接にかかわる助産師さんが、その人の妊娠初期から産褥期までをずっと通してみることのメリットは大きいのではないでしょうか。

伊藤 いざ陣痛がきたときは、それまで妊婦さん自身が準備していたバースプランを自分で実現できるよう助産師がプロとしての言葉かけや、呼吸法のアドバイスなどを行います。陣痛は長い山登りみたいなものなので、うまく乗り越えてもらうためにいろいろな工夫をするんです。例えば、リラックスして過ごせるように音楽や香り、照明を工夫して自分の出産に合った環境を整えたり、場合によってはマッサージや足浴などをすることもあります。主役はあくまでもお母さんと赤ちゃんなので、寄り添いながらもその人の力を最大限に生かして、お母さん自身が満足したお産を迎えられるようにサポートすることを基本としています。

出産後は、お母さんの胸の上に赤ちゃんを抱いて直接肌と肌をふれあうカンガルーケアを行ったり、母乳育児のサポートをしています。

田中 当院では1カ月健診のとき、ほぼ全員のお母さんが母乳中心に子育てしているんです。退院後も困ることがあれば助産師が電話対応しているので、お母さん方も安心して母乳育児を続けられるのだと思います。産後の2週間健診では助産師が家まで伺う新生児訪問健診も、一部に限られますが開始しました。


---出産だけでなく「育児の第一歩」を一緒にプロデュースしたいというモットーを掲げるなど、広がりのあるサポートを期待できますね。

伊藤 何よりも目指したいのは、母子の絆、家族の絆をしっかりつくってもらうことなんです。妊娠中からお産のとき、産褥期までお母さん自身が精神的に大切にされていると感じることが、お母さんがお子さんに十分な愛情を注いでいける心の余裕につながっていきます。

田中 お母さんたちにとって、この病院がいつまでも心地良い場所でありたいですね。いまも、当院で出産された方が体調の相談でいらっしゃったり、子宮頸がん検診を受けにいらっしゃったりと、お産を過ぎても良いかかわり方ができていると思うんです。

伊藤 いま病院では、分娩だけを診る、赤ちゃんだけを診るというように分けることが多くなっていますが、母子両方を診てサポートしていきたいです。さらにもっと、女性の一生にかかわっていける、頼りになる存在でありたいですね。

田中 産科は小松先生が入って女性医師が2人、全部で5人の医師がそろいました。技術や設備の面でも、新しい病院の長所を生かして最新のより良いものを導入しています。また総合病院として各科との連携も素早く行うことができます。そういった全ての点で頼りにしていただけるように、そしてさらに広がりのある医療を提供できるように、スタッフ全員が「お母さんと赤ちゃんのために何ができるか」を日々考えて前進していきたいです。


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