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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

夢のような装置MRI3.0テスラ

済陽 トワーム小江戸病院では、MRI3.0テスラを昨年12月に導入しました。急性期の脳梗塞などが発見できるディフュージョン(拡散協調画像)を高精細に撮ることができます。

大島 今回のMRI3.0は最先端をいくもので、夢のような装置です。トワーム小江戸病院のような認知症専門病院に入るのは少ないと聞いており、大きな威力を発揮すると期待しています。

鈴木 認知症や精神疾患は家で暴れたりするなどの表立った症状が多いといえます。ただ、そういうものは、裏に隠されている疾患を見逃しがちなため、体の病気から起因しているかどうかをきちんと調べなければいけません。

認知症ということで来院された方が、脳腫瘍であったり、硬膜下血腫や水頭症であったりという場合があります。そうした身体的な面からくる認知症や症状は治すことが可能です。最先端の技術を駆使して早めに見つけてあげれば、精神的な症状が出ないで済むと思っています。

田中 MRI3.0は血管や神経の描写もよく動脈瘤も鮮明にわかります。また、ワークステーションとドッキングすることにより脳に腫瘍がある場合、どこからアプローチしたらいいかが即断でき、どこまでなら血管や神経を傷つけずに手術できるかがわかるのがいいですね。早期の梗塞や腫瘍があっても一目でわかるため予防にもつながります。

0.5mmの血管も鮮明に描出する

海老原 MRI3.0で、より精度の高い検査ができるようになりました。検査コストも、他に比べ低減できます。頭部血管撮影では、0.5mmの細かい血管が鮮明に見えます。これまで撮れなかった脳や首の神経の圧迫が観察できるというのは、信じられないくらいです。

金子 MRI3.0では、頭部における賦活(物質の機能や作用を活発化する)運動の機能画像や神経繊維などの形態画像を調べることができます。

最近では、脳内代謝情報を調べることができるMRスペクトロスコピー画像において、アルツハイマー病などの検査を行っています。NAA(N-アセチルアスパラギン酸)などの脳内代謝物を調べることで、早期の認知症を診断することも可能です。コリン酸やクレアチン酸や乳酸など5つ以上の頭の中の代謝物質をチェックすることで、早期の治療ができると考えています。

非造影で撮影でき検査の幅が広がる

済陽 早期発見できれば病気も完全寛解できる時代がきています。先進先端医療では今まで治療不可の病気も治療につなげることができるのです。

田中 これまで腎機能や肝機能、あるいは心臓が悪い人は、造影剤を使えませんでした。このMRI3.0では、非造影で撮影できますから検査・診断の幅が飛躍的に広がります。

済陽 認知症の患者さんにおいて、検査の際に動いてしまう人が大半ですが、頭部検査において動いても補正して画像を得ることができます。認知症病院としてMRI3.0を導入してフル活用し、ほぼ全例で非造影MRIを実現して、患者さんの早期診断と治療に威力を発揮することができます。

大島 画像データから臓器の動きをモニターし、X軸、Y軸で補正して、静止した画像のようになります。それをリアルタイムで見ることができます。

済陽 また、今まで微小出血病変など、2D上でのT2にて撮影していましたが、MRI3.0では、3次元画像での短時間の磁化率強調画像撮影法(SWAN)があり、1mm前後の微小出血病変を観察することができます。頭部検査においては、撮影時間も短く、診断が早くできます。

田原 MRI3.0は本当に細かい血管を撮影できます。また、ワークステーションフルスペックを使用することにより、3次元画像を作成し、脳の血管をよりスムーズにきれいに描出した画像を作成して、認知症や脳梗塞などの疾患の診断に役立てています。現在、ワークステーションにて画像分析を行っていますが、当院がそのショールームとなっていますので、ぜひ当院にいらしてください。

認知症などの最新の診断と治療を実現

済陽 急性の意識障害のあるような患者さんにおいては、頭部の一連の検査がわずか5分40秒という短い時間で撮影でき、超早期段階の脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、未破裂脳動脈瘤など、さまざまな病態を即座に診断することができます。このように救急患者さんには、救急プロセスを考えたメニューで、一刻も早く治療の方針を決定できるのもMRI3.0の特長といえます。

高齢化社会を迎え、血管障害、認知症、アルツハイマー病など、さまざまな病気が想定されますが、早期の予防を心がけ多くの患者さんを助けていきたいと思っています。また、頭部検査だけでなく、全身領域において、早期に腫瘍性病変などのスクリーニング検査を行うことができます。

MRIではPETに似た画像を得ることができます。いわゆる「PET-Like MRI」という最新技術になります。

鈴木 MRI3.0では、記憶を司る部位である海馬の体積、萎縮の程度を数値化でき、認知症の診断につながっていきます。VSRADと呼ばれますが、定量的な評価ができ、今後、さらにはうつ病などのような精神疾患患者さんにおいても確立していくことを期待しています。

済陽 このように、三愛病院を含めた医療法人社団松弘会の今年のモットーは「新しいことにチャレンジしよう!!」です。認知症専門病院であるトワーム小江戸病院では、MRI3.0テスラの導入で認知症の最新の診断と診療が可能となります。2011年3月には、非造影の3次元画像パーフュージョン(灌流画像)が全国に先駆けて導入されます。助けられる脳梗塞を描出できることが、期待されます。

【取材/秋山 晴康】

MRI3.0の画像

済陽 輝久(わたよう てるひさ)

医療法人社団 松弘会 トワーム小江戸病院
理事長

1975年、東邦大学医学部卒業。
78年まで同大学院整形外科に勤務。
日赤医療センター麻酔科、磯子中央病院勤務を経て、
85年に三愛病院設立。97年、医療法人社団松弘会理事長

大島 統男(おおしま もとお)

三愛病院
画像診断センター所長

1969年、名古屋大学医学部卒業。
06年7月、三愛病院に勤務、画像診断センター所長。
医学博士。日本医学放射線学会認定放射線科専門医

鈴木 貴勝(すずき よしかつ)

医療法人社団 松弘会 トワーム小江戸病院
副院長

1994年、昭和大学医学部卒業。同年、昭和大学病院入局。
96年、埼玉森林病院勤務。98年、森林公園クリニック院長。
2007年、埼玉森林病院診療部長。
08年、トワーム小江戸病院に勤務し、医局長。
10年、副院長

田中 裕一(たなか ゆういち)

自治医科大学附属さいたま医療センター
脳神経外科

1980年、自治医科大学卒業。
トワーム小江戸病院スーパーアドバイザー。
日本脳神経外科学会評議員、日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医

海老原 彰(えびはら あきら)

医療法人社団 松弘会 トワーム小江戸病院
脳外科部長

1998年、自治医科大学卒業。
自治医科大学附属さいたま医療センター脳神経外科教室助教を経て、
トワーム小江戸病院脳外科部長

金子 樹里(かねこ きさと)

医療法人社団 松弘会 トワーム小江戸病院
放射線技師

2003年、中央医療技術専門学校卒業後、三愛病院勤務。
10年、トワーム小江戸病院勤務

田原 謙太(たはら けんた)

医療法人社団 松弘会 トワーム小江戸病院
放射線技師
医用画像情報管理士

1995年、三愛病院勤務。2010年、トワーム小江戸病院勤務


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