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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

320列CTでがんや心臓疾患を検査

がんをはじめとする疾患の早期発見と早期治療にこだわる木沢記念病院。早期発見では、2001年のPET(ポジトロン放射断層撮影法)導入に続き、PETの2号機も稼働している。

08年4月に設置したのが320列CTだ。同CTは、心臓や脳などが最短1回転0.35秒でフルスキャンでき、高精度画像により、がんや心臓疾患の早期発見に威力を発揮する。「心臓CT検査は毎月70〜80件くらい行い、10年12月は142件にのぼりました。一瞬で臓器の状態を把握し、すぐに治療を開始できるという利点があります」と山田實紘理事長は話す。

MRIとPETで脳腫瘍を徹底検査

また、既存のMRI1.5テスラに続き、10年1月にMRI3.0テスラを導入。現在、この2台で毎月約900件の検査を行っている。このMRI3.0テスラとPETの総合検査も手がける。「新機器2台で徹底検査できます。1日2人が限界で、毎月50〜60人を検査しています。ほとんどが脳腫瘍の患者さんで、腫瘍のまわりの神経を映し出せるため、後遺症を引き起こさない開頭手術に役立っています」

2台がフル稼働するトモセラピー

がんの治療では、トモセラピーがフル稼働している。トモセラピーは、X線発生装置が患者用ベッドの周りを連続回転しながら放射線を照射。悪性腫瘍の周りの正常な組織を傷つけることなく、がん細胞の消失を可能にした強度変調放射線治療だ。05年12月に1号機、08年5月に2号機を設置。2台の導入で、待ち時間が1週間程度になったという。仕事に行く人が出社前に治療できるよう7時半から開始し、20時まで対応している。トモセラピー治療は、10年1〜12月で約400人の実績を上げている。

ロボット手術も行い研究会も立ち上げる

10年11月にはロボット支援システムを導入し、今年2月から本格的にスタートする。執刀医は患者から数m離れた操作台に座り、内視鏡による3D画像を見ながら手元のコントローラーで手を操作し、足のペダルでメスに電流を流す。

ロボット手術の魅力について、山田理事長は「執刀医の手の動きを3分の1に縮小して鉗子に伝えます。手を1cm動かすと、鉗子が3mm動くなど、細かい手術が可能になります。繊細な手術は手が震えたりするのですが、コンピューター制御により微小な手ぶれも補正できるため正確性も高まります」と指摘する。

今年2月、岐阜大学や福井医科大学などと共に「岐阜県ダビンチ研究会」を結成。泌尿器科、外科、胸部外科、婦人科などの医師が参加し、症例検討をしていく。ロボット手術を介して、各科の垣根を取り払い、積極的にディスカッションしながら、より良い手術へとレベルアップしていこうというものだ。

同院では、今年4月から心臓血管外科を新設する予定で、その治療についてもロボット手術でチャレンジしていきたいという。

小線源療法も10年12月から開始

小線源療法も10年12月からスタートした。放射線を出す線源を前立腺などの患部内に挿入して内部から放射線を照射する治療法だ。トモセラピーは37〜38回照射し、3週間から場合によっては2カ月を要したりする。これに対して、小線源療法は2日ほどで済ませることができる。

「たとえば前立腺がんについては、この小線源療法とトモセラピー、ロボット手術という、最先端の3つの治療法を取りそろえることができました。患者さんにとっては、選択肢が増えたことになるでしょう」と山田理事長。「切らずに治療する」ことへのこだわりが、木沢記念病院のがん治療を支えているといっていいだろう。

【取材/秋山晴康】

山田 實紘(やまだ じつひろ)

社会医療法人 厚生会 木沢記念病院
理事長・病院長

1943年、岐阜県生まれ。
68年、日本大学医学部卒。
78年、医学博士。
現社会医療法人厚生会木沢記念病院理事長・病院長。
日本脳神経外科学会評議員、日本病院会常任理事、岐阜県病院協会副会長、オーストラリア・チャールズスタート大学名誉博士、岐阜大学医学部臨床系客員教授


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