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神奈川県 横浜市青葉区

医療法人社団明芳会

横浜新都市脳神経外科病院


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大阪府 大阪市中央区

医療法人

脳神経外科日本橋病院

院長 米田俊一


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福岡県 飯塚市

三宅脳神経外科病院

院長 三宅悦夫

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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

国民病である脳卒中の進歩する最新治療

脳卒中は日本人の死亡原因としては3位です。しかし、入院治療を受けられている患者さんの数では、がんの1.5倍、心臓病の3.5倍にのぼり、日本人の病気としては最も多いのです。命は助かっても、意識がはっきりしない、手足が動かない、言葉がしゃべれないなど重い症状が残り社会復帰が難しい患者さんが多いからです。

一方、近年の治療法の進歩は目覚ましく、重い脳卒中でも早く適切な治療によって多くの患者さんが助かるようになってきました。しかし、脳卒中にならないことが最も肝要です。この点、(1)怖い脳卒中を知ること、(2)ならないよう予防すること、(3)なってしまったら手遅れにならないよう早く治療を受けることが大事です。

3つに分けられる脳卒中それぞれの特徴

脳卒中には3つの種類があります。脳の血管がつまって血液のめぐりが悪くなって起こる「脳梗塞」、脳の細い血管がもろくなり出血して起こる「脳出血」、脳の血管の一部が膨れ(脳動脈瘤)これが破裂して起こる「くも膜下出血」です。

大きな脳梗塞発作の前触れに「一過性脳虚血発作」があります。手足の力が入らない、しびれる(麻痺)、言葉がしゃべれない(失語)、ものすごいめまい、などが一時的に起こるものです。この発作はとても重要ですが、心筋梗塞の前触れである「狭心症」のように、今にも死んでしまいそうという重症感がないため見逃されてしまいがちなことが問題です。気になる兆候があれば迷わず受診することが必要です。

大きな脳梗塞発作を起こしても、詰まりを溶かす薬(t-PA)があり「血栓溶解療法」ができます。また、細いカテーテルを詰まった血管まで入れて血栓を回収してくる「血管内治療」も飛躍的進歩を遂げています。しかし、この場合、数時間以内に治療が開始されなければ効果はありません。

脳出血には残念ながら前触れはなく、予兆を知ることはできません。しかし、正式な名前を「高血圧性脳出血」と呼んでいます。高血圧が原因で起こるので、予防には高血圧の治療が重要です。

くも膜下出血は、突然意識がなくなり、そのままお亡くなりになるなど、比較的若い方にも起こる脳卒中として恐れられています。くも膜下出血も大きな発作の前に比較的小さな発作があることが多く、この段階では適切な手術によって社会復帰可能です。キーワードは「突然起こった」「今までの人生で経験したことのない頭痛」です。手遅れにならないよう受診しましょう。

日本の脳卒中治療レベルは世界一

OECDは世界の健康データを公表しています。日本の脳卒中治療レベルは世界一です。一例を挙げます。脳梗塞急性期に入院された患者さんが30日以内に何%お亡くなりになるかでは、世界平均が10.1%に対して日本はわずか3.3%であり世界一救命率が高いとされています。脳出血、くも膜下出血も同様です。

この世界一の脳卒中診療は、脳神経外科医や神経内科医など日本の脳卒中医療に携わる医療人の献身的努力に支えられています。

日本脳卒中学会の目指すもの

日本脳卒中学会は国民病ともいえる脳卒中治療のさらなる向上を目指しています。脳卒中治療医の養成とレベル向上はもとより、脳卒中予防体制と脳卒中救急診療体制の整備など社会基盤問題にも取り組んでおり、「脳卒中後遺症」や「寝たきり」に苦しむ患者・家族を一人でも少なくするため「脳卒中対策基本法」の早期成立に向けて国へも要望を続けています。

【特別寄稿】

小川 彰(おがわ あきら)

日本脳卒中学会理事長
岩手医科大学学長




一刻も早い受診が望まれる脳卒中

脳卒中とは「脳が突(卒)然として邪風に当(中)たる」という意味です。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つに分けられますが、最も多いのが脳梗塞で約7割、脳出血が約2割、残りの1割がくも膜下出血です。もし脳卒中が起こったら、まず救急車を呼んで、一刻も早く病院※で治療を受けましょう。それぞれの病型によって治療法は違いますが、治療は早ければ早いほどその効果も大きいのです。

ではどのような時に脳卒中を考えるのでしょうか?「卒然と中(あた)る」のですから「突然」起こります。そして、大部分は体の片方の手足が動きにくい・しびれる、顔が歪むなどの症状が起こり、同時にしゃべりにくい、言葉が出ない、他人のいうことがわからないなど、言葉の症状が出ます。つまり、「顔・腕・言葉ですぐ受診」ということです。そのほか、突然片方の目が見えなくなる、物が2つに見える、力はあるのに立てない・歩けないなどの症状も、脳卒中の症状の一つです。それに加えて、激しい頭痛があると、くも膜下出血や脳出血を考えなくてはなりません。(※日本脳卒中協会の基準を満たし、同意が得られた施設をホームページに公開しています)

専門の医療機関で受けられるt-PA治療

病院では簡単な問診や診察の後、すぐCTやMRIを撮ります。CTで脳出血やくも膜下出血がある場合、必要なら手術が行われます。出血が否定され、起こって3時間以内ならば血栓を溶かす薬(t-PA)の点滴静注を行います。3時間を過ぎると効果が期待し難く、むしろ危険な場合もあるので「一刻も早く受診」ということになるのです。病院に到着しても、診断と準備に約1時間かかりますので、症状が出て2時間以内に専門病院に到着することが望まれます。t-PAで治療すると、しなかった場合に比べて、十分社会復帰できる方が1.5から2倍に増えるのです。このことからも、一刻も早く受診することがいかに大切かお分かりと思います。

症状がすぐ消えても危ない

脳卒中の症状が出ても、数分から数十分で完全によくなることがあります。これを「一過性脳虚血発作」といいます。完全によくなるのですが、そのまま放置すると48時間以内に5%強の方が本物の脳梗塞を起こしてしまいます。一刻も早く病院で詳しい検査を受けて、必要な治療(再発予防薬、血行再建術)を受けましょう。これによって3カ月以内に脳梗塞を起こす可能性が6〜8割減少します。

寝たきりの最大の原因

脳卒中は死亡率こそ第3位ですが、寝たきりや要介護度の高い方の原因の第1位(約4割)です。生活習慣を改め、脳卒中を起こさぬよう努力しましょう。不幸にして発症したら一刻も早く病院を受診して、適切な治療を受けることをおすすめします。

日本脳卒中協会は脳卒中に関する正しい知識の普及と予防、脳卒中患者の社会参加を促進することを目的として活動しています。現在の最大の活動目標は「脳卒中対策基本法」(仮称)の法制化で、これによってより良い脳卒中医療が実現することを目指しています。

【特別寄稿】

山口 武典(やまぐち たけのり)

日本脳卒中協会理事長
国立循環器病センター名誉総長




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