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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

脳動脈瘤の手術をより低侵襲な方法で

函館新都市病院では2010年1〜12月に、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対して、脳血管内治療34例(破裂瘤22例・未破裂瘤12例)、開頭によるクリッピング術26例を行った。脳血管内治療は、カテーテルという細い管でコイルを運び、動脈瘤を塞ぐもので、コイル塞栓術ともいう。従来は開頭手術が主流だったが、近年、国内の多施設共同研究等で脳血管内治療の成績が良いことが報告され、脳血管内治療が積極的に行われるようになってきた。

脳血管内治療と開頭手術の両方を数多く手がけている、同院の脳神経外科科長・原口浩一医師はこう話す。「開頭手術でむずかしいとされる位置が何カ所かあります。そこに動脈瘤があるときは脳血管内治療が良いと判断しますし、表面に近い位置にあるケースなどで開頭のほうがより安全にできるのなら、そちらを選択します。どちらでもできる場合は、なるべく脳血管内治療でやりたいと考えています」

脳血管内治療を優先させたい理由について、原口医師は「患者さんの負担が少ないんですよ」と語る。「痛みも少ないですし、局所麻酔でできることも多いのです。とくに腕からカテーテルを入れた場合は、患者さんは手術後すぐに座ることもできますし、だいぶ楽そうですね」

ステント併用によりむずかしい症例に対応

2010年7月から、コイル塞栓術にステント(血管内に留め置く筒状の金属)を併用する脳血管内治療が実施できるようになり、同院も12月末までに6例の手術を行った。難易度の高い手術だが「開頭術でも、通常の脳血管内治療でもむずかしい症例が比較的安全に治療できるようになり、再発を減らすこともできると期待されています」という。

手術のむずかしさは、脳動脈瘤がある人の多くが、動脈硬化、糖尿病、心疾患などの合併症を持っている点にもある。そのため同院では、とくに循環器内科との連携を密にしている。「どんなに医学が進歩しても100%を治せるわけではないと思いますが、一人でも多くの方が笑顔で退院されるように、研鑽を積みたいと思っています」と、原口医師は終始謙虚に語った。

【取材/川島 晶子】

【特別寄稿】

原口 浩一(はらぐち こういち)

医療法人 雄心会 函館新都市病院
脳神経外科科長
脳血管内治療センター長

1994年、札幌医科大学医学部卒業。
札幌医科大学医学部附属病院脳神経外科、
帯広脳神経外科病院、市立札幌病院脳神経外科などに勤務の後、
07年から函館新都市病院脳神経外科。
10年から同院脳神経外科科長・脳血管内治療センター長。
日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、
日本脳神経血管内治療学会認定脳血管内治療専門医


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