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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

ハイパーサーミアの単独治療とがん標準治療との併用

ハイパーサーミアは、がん治療を目的とした温熱療法で、腫瘍のある局所領域、または全身を加温する。本来、ハイパーサーミアは温熱療法全体を意味するが、通常は40〜45度程度の温度に加温するがん治療を指している。

がんが熱に弱い性質を利用するこの治療法は、当初は43度という温度で、正常細胞にはダメージを与えず、がん細胞だけを熱壊死させることに治療目標をしぼっていた。しかし、43度に加温することは技術的にむずかしく、それよりも低い加温での作用について研究が進められた。とくに注目されたのは、放射線や抗がん剤の作用を高めることだ。42度程度までの温度のハイパーサーミアを併用することで、作用を高められることが認められた。低温のハイパーサーミアは、とくにマイルドハイパーサーミアと呼ぶこともある。

現在は、放射線療法・化学療法などがんの標準治療とハイパーサーミアを併用する治療と、ハイパーサーミア単独の治療の両方が行われている。また、ハイパーサーミアにより全身の血流や生理機能を改善すること、がん性の疼痛をやわらげること、がん細胞の増殖を抑えることなど、総合的な作用により多くの期待が集まっている。

局所と全身、焼灼治療など温熱療法の総合的な進歩に期待

局所領域に対するハイパーサーミアは、1990年に放射線との併用治療について健康保険が適用されるようになり、96年にはハイパーサーミア単独治療についても健康保険の適用になった。全身ハイパーサーミアについては現在のところ健康保険は適用されない。全身で行うハイパーサーミアは、そのための装置のほか、全身麻酔の下で行う管理体制・施設などが必要になり、実施できる医療機関は限られている。ハイパーサーミアの普及・発展のための活動は、日本ハイパーサーミア学会が中心となって行っている。

ハイパーサーミアは、広義には、ラジオ波、マイクロ波、超音波などを使い、70度以上の温度でがんを焼灼する治療も含んでいる。これらの治療を含め、患者への負担が少ないことが温熱療法の利点といえる。今後は、温熱療法全体のさらなる進歩が期待される。


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