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京都府 相楽郡精華町

医療法人社団医聖会

学研都市病院

院長 四方實彦


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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

QOLを低下させる脊椎・脊髄病

脊椎は首、背中、腰の骨であり、椎間板とともに体を支え動きを可能にするとともに、中に通っている脊髄を保護しています。脊髄は神経組織で脳の命令を体や手足の筋肉に伝え、各種の運動をコントロールするとともに、手足の感覚を脳にフィードバックしています。脊椎・脊髄病では痛み、しびれ、運動麻痺のため日常生活の動作が不自由になり、QOL(生活の質)が著しく低下します。

つらい痛みを伴う椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症

椎間板ヘルニアは椎間板が突出して神経を圧迫する病気で、坐骨神経痛などの神経由来の手足の激痛を起こします。薬、点滴、ブロック注射などの保存的治療を行い、効果がなければ手術を行います。手術は1時間程度で、最近は手術用拡大鏡、顕微鏡、内視鏡を用いる低侵襲手術が普及しています。

脊柱管狭窄症は神経の通り道が狭くなって神経が圧迫される病気で、間欠跛行という歩行障害が特徴的です。少し歩くと足がたまらなく痛くなり、電信柱に寄りかかったり、しゃがんだりしないと治りません。ひどくなると足が麻痺して立てなくなったり、おしっこや便がもれたりするようになります。これも保存的治療が無効な場合は手術を行います。1カ所の手術は1時間程度ですが、狭窄が数カ所に渡る場合も少なくなく、それだけ時間がかかります。病態に応じて低侵襲手術が行われています。

頸椎症性神経根症・頸髄症は変形性頸椎症などが原因で頸部で神経根(手を支配する神経が脊髄から枝分かれした部分)や脊髄(頸髄)が圧迫される病気で、手の強い痛みや手足の麻痺が起こります。歩行は痙性(痙攣様で飛び跳ねるような歩行)のため強い障害を受け、つまずきやすく、容易に転ぶようになり危険です。手術は頸椎後方からの椎弓形成術と、前方からの前方除圧固定術があり、経験の多い病院で2〜3時間程度です。

高齢化とともに病態も複雑化

高齢者では側彎(横曲がり)、後彎(前曲がり)、すべり(前後、左右へのずれ)などの変形や、不安定性、 骨粗鬆症などが加わり、複数で複雑な病態による痛みや麻痺を起こします。これらの病態に対しては、前述の神経の圧迫を除く除圧術に加え、変形を矯正して脊椎を固定する矯正固定術を行います。これには金属のスクリュー、ロッド、椎間ケージ、椎体ケージなどを用いる脊椎インストゥルメンテーションとよばれる手術が必要で、高度の知識と技術を要します。最近は脊椎の変形部を切り取って向きを変える椎体骨切り術とよばれる手術を加え、よりよい矯正が得られるようになっています。ひどい腰曲がりの方がまっすぐに立てるようになり若返るため、満足度の高い手術です。しかし脊髄に隣接する骨を切り取る手術であるため、非常に高度の技術を要し、手術の侵襲も大きいため、合併症の確率も高くなります。手術は5〜6時間かかることも少なくありません。筆者はこれら難易度の高い手術に豊富な経験を持っています。

高齢化により近年、骨粗鬆症性圧迫骨折と高度変形を伴う腰部脊柱管狭窄症が非常に増え、椎体に骨セメントを注入する椎体形成術や、脊椎インストゥルメンテーション手術、椎体骨切り術が増えています。

安心できる医療機関を選ぶため

脊椎の手術は高度の知識と技術を要するため、医師の技能と経験が必要です。経験については、過去の手術数が参考になります。手術を多く行っている病院では医師をはじめスタッフが慣れており、円滑に行われることが多いといえるでしょう。脊椎手術は病態によりさまざまなものがあり、どういう種類の手術の数が多いのかを把握することが必要でしょう。実際手術を経験した患者さんからのお話も参考になるでしょう。

【特別寄稿】

佐野 茂夫(さの しげお)

日本脊椎・脊髄神経手術手技学会常務理事
東京都教職員互助会 三楽病院副院長・整形外科部長

東京大学医学部卒業。医学博士、
日本整形外科学会認定整形外科専門医。
主な診療疾患:脊椎(特に脊椎インストゥルメンテーション手術)、
狭窄症、ヘルニア、すべり、側弯、後弯、骨粗鬆症、脊椎骨折、脊椎感染


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