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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

神経を圧迫する椎間板ヘルニア

人間の体を支える背骨(脊椎)は、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨の各部位に分けられ、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個の、合計24個の椎骨から構成されている。この24個の椎骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨組織があり、この部分が首、背中、腰の動きを滑らかにし、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしている。

椎間板には、軟骨組織が重なったコラーゲンを豊富に含む線維輪の中央に、ゼラチン状の髄核がある。椎間板ヘルニアは、老化や強い外圧などによって線維輪が損傷し、その中の髄核や線維輪の一部が突出、あるいは髄核に押されて線維輪の一部が後方に飛び出し、神経が圧迫される疾患だ。

体に負担の少ない治療PLDD

椎間板ヘルニアは、腰痛はもちろん、おしりから足にかけて鋭い痛みが生じる坐骨神経痛や不快なしびれ、足を上げにくいなどの症状も引き起こす。このような症状を放置したままにしておくと、下肢に感覚障害や運動障害を起こすこともあるため、速やかな受診が必要だ。

治療は、第一に保存療法が選択され、局所安静、消炎鎮痛剤の投与や神経ブロック注射による薬物療法、牽引療法などが行われる。しかし、こうした保存的な治療で思ったように痛みやしびれが取れず、疼痛や神経症状が顕著な場合には外科的治療が適応されることになる。一方で、最近では保存療法と手術の中間的なものとして位置付けられているPLDD(Percutaneous Laser Disk Decompressionの略)が登場、日帰りも可能な体に負担の少ない治療として注目されている。

椎間板を減圧するPLDDの仕組み

PLDDは局所麻酔により、X線透視下で椎間板にブロック針を穿刺し、針の中にレーザーファイバーを差し込んでレーザーを照射する治療法である。ヘルニアを起こして脱出している髄核ではなく、線維輪の中にとどまっている髄核の一部を熱で蒸散させて空洞を作り、空洞内部の圧力が下がることで、飛び出していた椎間板内のヘルニアが引っ込むので、神経への圧迫がなくなるという仕組みだ。

低侵襲治療として普及に期待

PLDDは、局所麻酔による治療でメスによる切開を行わないため、ほとんど出血がなく、傷が残りにくい。さらに医療機関によって多少の違いはあるが、レーザー照射は10〜15分程度で済み、術後2〜3時間の安静を必要とするが原則的に日帰り、あるいは1泊2日の短期入院で済む。術後の診察を受け、経過が順調であれば、それ以降は何度も通院する必要もない。PLDDは術後すぐに症状が改善するケースが多く、そうでない場合も1カ月以内にはほとんどのケースで症状の改善が見られるという。

ただし、椎間板の状態によってはPLDDが適用できないケースもあり、症状が軽快しても再発する可能性はあるので注意が必要だ。またPLDDは比較的軽度の椎間板ヘルニアには有効とされるが、中〜重度の症例には十分な効果が期待できないとされている。費用は健康保険が適用されないため、一般に50万〜80万円の医療費が全額自己負担となる。

いずれにしても治療を受ける際には、診察時にMRI検査、X線検査などで、PLDDによって椎間板ヘルニアが改善する可能性を確認した上で、治療を受けることが重要であるといえるだろう。
【文/佐藤 真樹】


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