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湘陽かしわ台病院


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伊藤整形外科

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滋賀県 東近江市

鳥越医院

医師 鳥越公彰

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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

関節のつらい痛みや腫れを引き起こす関節リウマチ。QOL(生活の質)低下にも大きくつながる疾患だが、従来の薬物治療では進行を遅らせることしかできなかった。そうした中、病気の原因に直接かかわるサイトカイン療法が登場し、期待を集めている。関節リウマチとその最新治療について、東京医科大学医学総合研究所所長の西岡久寿樹先生に特別寄稿をいただいた。

早期発見が重要な関節リウマチ

関節リウマチは、本来は体を守る仕組みである免疫システムに何らかの異常をきたし、自分自身を攻撃してしまうため関節に炎症と痛みがおこる病気です。これを自己免疫疾患といいます。関節に「腫れや痛み」が続き、発熱や全身のだるさなど関節以外の症状も一緒に出てくることがあります。女性に多く、30〜50歳代で発病する人が多いことがわかっています。関節の症状としては、朝のこわばり、関節痛(運動痛、圧痛)、関節炎、関節の変形などがみられ、複数の関節で同時に、しかも左右対称に現れたり、慢性的に続いたりという特徴があります。また、全身の症状として、だるさ、疲労感、脱力感、体重減少、食欲低下などがみられます。

診断には、まず問診とともに視診や触診が行われ、さらに病気を調べるため、主に血液検査、尿検査、関節液の検査、エックス線撮影が行われ、リウマチ因子、白血球、赤血球、赤沈、CRP(血液検査のひとつ)、抗核抗体、免疫複合体など多くの項目について調べられます。これら検査結果と患者さんからの情報を照らし合わせて他の病気と鑑別していきます。

関節リウマチは、残念ながら、現在までに発症を防ぐ方法は見つかっていません。 おかしいと感じたら早めに診察を受けてください。関節リウマチは、早期に適切な治療を行った場合、発症1年以内の患者さんの8割から9割を寛解状態に導くことが可能であるといわれています。

続々登場するサイトカイン療法

サイトカインは最近の研究から、種々の病気を引き起こす原因となること、症状の進行にかかわるたんぱく質であることがわかってきています。その中でもTNFやIL-6に代表されるサイトカインは、リウマチの炎症にかかわる数多くのサイトカインを誘導し、関節の腫れや骨破壊に直接かかわっていることが明らかにされました。こういったサイトカインの役割に注目して、それらを標的とした抗体療法や治療、さらにT細胞というリウマチの発症にかかわりを有するリンパ球に作用する薬剤などが10年近くの間に相次いで欧米において関節リウマチに対して用いられ、日本でも、ここ数年の間にこれらの薬剤が除々に用いられるようになってきました。しかしながら、薬剤の効果が認められる半面、副作用、高薬価など治療を受ける側も治療する側もまだまだ適正使用が確立されていないのが現状です。

サイトカイン療法は早期のステージから

サイトカイン療法を用いる患者の多くは、これまでのリウマチ治療剤に対して効果が低い方や症状が進行してしまった患者に用いるというのが一般的な傾向です。特に、発症早期の関節リウマチの患者にこういったサイトカイン療法を行うと非常に効果的です。しかし、日本ではなかなか適正な治療が行われていないのが現状です。

私たちの経験では、発症してから2年位以内にサイトカイン療法を行えば非常に効果的で、早い時期に症状が収束でき、患者様からQOL(生活の質)が著しく向上したという多くの声を聞く度にやはり優れた効果があると実感しています。

サイトカイン療法の今後の課題と対策

サイトカイン療法の課題としてまず挙げられるのが、保険診療で行っても年間にして数十万円近くが患者様の自己負担となってしまうことです。これらの薬剤は生物学的製剤と称され、安定した品質で供給するためにその製造過程にかなりの金額がかかることが理由のひとつです。

また、サイトカイン療法に手慣れた医師が行うべきでしょう。さらに、感染症や併用するメトトレキサートの副作用のモニターなどを絶えず行う必要があります。現時点で、日本では欧米のようにサイトカイン療法が外来で「手軽」に行えるという状況には程遠いというのも大きな課題でしょう。

いずれにせよ、こういったサイトカイン療法の画期的な治療方法が日本でも数多くの患者様に用いられていることにより、大きな進歩を遂げつつあるのですが、サイトカイン療法を受ける場合、治療経験の豊富な診療機関を受診することをおすすめします。

【特別寄稿】

西岡久寿樹(にしおか くすき)

東京医科大学医学総合研究所
所長

1968年、三重大学医学部卒業。
カリフォルニア大学サンディエゴ校リウマチ科研究員などを経て、
91年から聖マリアンナ医科大学教授。
99年から同大学難病治療研究センター長を兼任。
その後2009年から現職。日本リウマチ財団常任理事


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