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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

マンモグラフィーと超音波検査装置の進歩

現在、乳がんを調べる基本的な検査は、マンモグラフィー検査と超音波検査ですが、どちらも非常に進歩しています。マンモグラフィーはデジタル化した装置が登場し、モニター上で拡大して見られるなどの長所があります。保存上の利点もあり、たとえば、現在のデータと半年前の検査データを即座に比較することが可能です。超音波装置は解像度が上がり、また、しこりがあった場合にその硬さを画像化したり、しこりの血流を測ることができる超音波装置も導入されています。

マンモグラフィー検査と超音波検査を受けて、さらに精密検査が必要になったときは、診断のために細胞診や針生検を行いますが、あまり心配しないで必ず受診してください。要精密検査になっても、実際にがんになる人はごく少数なのです。

手術の縮小に役立つセンチネルリンパ節生検

乳がん治療には5本の柱-----手術、放射線、抗がん剤、ホルモン剤、分子標的治療薬があります。この各々に進歩がみられると同時に、これらを組み合わせて行う集学的治療はさらに進化しています。

手術は現在、乳房温存手術が7割、乳房切除術が3割となっています。切除術を行うのは、しこりが大きい場合や、腫瘍が離れた場所に多発しているような場合ですが、最近では乳房再建術が普及したことから、切除術の適応を広げる流れもあります。

2010年4月にセンチネルリンパ節生検が保険適用になりました。以前は、腫瘍が腋の下のリンパ節(腋窩リンパ節)を通って全身に広がるのを防ぐため、手術で腋窩リンパ節をすべて取り除く腋窩リンパ節郭清を一律に行っていました。しかし、“見張りリンパ節”とも呼ばれるセンチネルリンパ節に転移がなければ、そこから奧のリンパ節にがんが転移している確率が少ないことがわかり、それを調べる生検を積極的に行うようになったのです。腋窩郭清を行わずに済めば、手術後にむくみが出たり、腕が上がらなくなるなどの副作用が少なくなるという大きなメリットがあります。

治療薬の進歩と個別化医療への注目

治療薬にかかわることで今、注目されているのは「個別化医療」です。個別化医療はがん自体の個性を分類し、その個性に応じて使う薬を決めていくというものです。その患者さんにとって一番よく効くものを最初に使うことが、大きな効果を得るためにも、副作用が蓄積されるのを防ぐためにも重要なのです。抗がん剤が効かないタイプの乳がんもわかってきたので、その場合はホルモン療法だけで治療していくことも考えられます。分子標的治療薬は現在2種類が使われていますが、もう1種類申請している薬もあります。各分野でさまざまな進歩がありますので、今後も期待が持てるでしょう。

【特別インタビュー】

池田 正(いけだ ただし)

日本乳癌学会理事長
帝京大学医学部外科学講座教授

慶應義塾大学医学部卒業。医学博士。
日本乳癌学会認定乳腺専門医。
乳癌を中心とする外科腫瘍学に携わる。
日本癌治療学会理事、日本がん治療認定医機構理事など


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