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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

10組に1組が不妊症?

世界保健機関(WHO)では不妊症の定義を「妊娠を望んで避妊をせずに通常の性生活を送っているにもかかわらず、2年以上にわたって妊娠できない状態」としている。

日本においては、統計的に、妊娠を希望する夫婦約90%が2年以内に妊娠するとされており、先の定義によると、残る約10%程度、およそ10組に1組の夫婦が不妊症と考えられる。妊娠の仕組みは非常にデリケートであり、性交、排卵から受精卵着床までの過程でどこに問題があっても妊娠は成立しない。

検査を受けることが治療の第一歩

不妊症では、原因が女性か男性のどちらかにあるケースと、両方に原因があるケース、原因不明のケースがある。したがって不妊検査を受ける際は、できる限り夫婦一緒に受診することが望ましい。

検査の種類は、男性側の原因を探る検査には血液検査、尿検査、精液検査(精子数・精子運動率)、精巣検査、性交日検査などがある。女性側の原因を探る検査には基礎体温、ホルモン測定(血液・尿)、ホルモン負荷試験、頸管粘液検査、通気・通水検査、子宮卵管造影、超音波、子宮鏡、腹腔鏡、クラミジア抗体検査などがある。

それぞれの検査にはタイミングも関係しているため、根気よく通院しながら、夫婦で協力して、精神的に支え合うことが大切である。

一般不妊治療と高度生殖医療(ART)

不妊治療は大きく一般不妊治療と高度生殖医療(ART)に大別される。不妊検査の結果、卵管閉塞や子宮内膜症といった器質的な障害が見つかれば、それに対する治療を行うが、身体的に明らかな問題がない場合は、まず、基礎体温表や超音波検査などで卵胞を観察しながら排卵日を割り出し、性交のタイミングを計るタイミング法などを行う。ホルモンがうまく働かない排卵障害や、卵巣機能不全による不妊が疑われる場合は、排卵誘発剤や卵胞の発育を促す卵胞刺激ホルモンの投与などが行われる。

通常の性交による妊娠が難しい場合は、採取した精子を子宮に注入するなどの人工授精(保険適用外)も行われる。

人工授精を含む一般不妊治療を行っても効果が出ない場合には、高度生殖医療(ART=Assisted Reproductive Technologies・生殖補助技術)が選択される。ARTには卵巣から採取した成熟卵を精子と一緒に体外で培養して受精卵(胚)をつくり、数日かけて増殖させた後、子宮内へ移植する体外受精─胚移植法(IVF-ET)や採取した卵子と精子を卵管内に戻す配偶子卵管内移植(GIFT)などがあり、採取した卵子に顕微鏡下で精子を直接注入する顕微授精も行われている。

不妊治療技術の進歩は著しく、このほかにもさまざまな治療法が登場しているが、以前に比べて妊娠の可能性が高まったとしても、万能になるということはないだろう。また加齢に伴い生殖機能が低下する点は変わっていない。25歳以下の女性の場合、通常の性生活では平均2〜3カ月で妊娠するが、35歳を超えると妊娠には倍以上の時間がかかるといわれており、できるだけ早期から治療を開始することが重要である。

メンタルヘルスやQOLを重視した不妊治療へ

不妊治療は医師との十分なコミュニケーションを前提として、納得できる治療が受けられる医療機関を選びたいものだ。またどのレベルまでの治療を受けるか、夫婦でよく話し合い、納得して適切な治療を受けることが重要である。不妊症は原因がわからないケースも多く、治療期間が長くなるほど精神的な負担も大きくなることも心にとめておきたい。

不妊治療の進歩は、技術や妊娠率を向上させることだけでなく、患者のメンタルヘルスやQOLにより重点を置いた医療へと大きく発展していくことが求められているといえるだろう。

【文/佐藤 真樹】


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