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いい病院2011
2011年02月25日 掲載

がんの治療方針決定に役立つ

一般にがんの治療にあたっては、どこまで広がっているか(病気の時期という意味で「病期」)によって治療方針が変わります。また、いったん治っても、再発すれば早く見つけて治療することが必要です。FDGによるPET-CT検査は大部分のがんに対して、病期の診断と再発の診断にきわめて役立ちます。

PET検査では、FDGという放射性のブドウ糖をごくわずかに含む薬を静脈注射し、約1時間後に特殊なカメラで全身を撮影します。一般にがんは栄養源としてブドウ糖を多く取り込むので、FDGががんに集まりそこから放射線が出て光って写るというわけです。2002年に健康保険適用になって以来、普及が進み、現在全国250以上の医療機関で実施されています。一方、CT検査はX線を周囲からあてて身体の断面を撮影する方法で、臓器の形がよくわかり、現在ほとんどの病院で実施されています。PET-CTはPETカメラとCTを連結した装置で、一回の検査でPETとCTの両方を撮影できるので、FDGがどこに集まったかCTで確認でき、がんの病期診断や再発診断には理想的な検査といえます。

ただし、弱点もあります。脳はブドウ糖を使うためFDGが集まり、脳に転移があっても早期に診断することは困難です。またFDGは尿に出るので、腎臓や膀胱もPETの弱点です。

PET-CT検査であびる放射線の量は他の放射線検査と同程度です。またFDGは時間とともになくなってゆくので、翌日になればほとんど残っていません。

検査申し込みは主治医から

現在、がんの精密検査や治療を受けている患者さんや、治療後で経過観察中の患者さんは、必ず主治医からPET-CT検査を申し込んでもらってください。検査をして画像を診断するうえで主治医からの情報はきわめて重要であり、検査の結果も主治医に報告され今後の治療に活かされる必要があるからです。また、検査を受ける際には、質のよい画像が得られるように、絶食や安静などの指示を守ってください。

がん検診としても使われる

FDGによるPETやPET-CT検査は、健康な人でがん早期発見のための「がん検診」にも用いられます。通常のがん検診は、がんの種類ごとに決まった検査がありますが、PETがん検診は一回の検査でさまざまながんが見つかるのが特徴です。全国調査によれば、PETで大腸がん、甲状腺がん、肺がん、乳がんがよく発見されています。ただ、早期胃がんのようにFDGが集まらないがんもあるので、他の検査と組み合わせた総合がん検診がすすめられます。

【特別寄稿】

千田 道雄(せんだ みちお)

日本核医学会
PET核医学分科会会長

京都大学卒業。医学博士。
米国留学、東京都老人総合研究所を経て、現在神戸市にある
先端医療センターにてPETを用いた医療と研究に取り組んでいる


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