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都道府県別に50音順 (法人名は除く病医院名)

新潟県 新潟市中央区

中新潟クリニック

院長 伊藤慶夫

 TEL:025-222-7545    詳細はこちら

大阪府 大阪市此花区

医療法人

奥見診療所

所長 奥見敏彦

 TEL:06-6468-9589    詳細はこちら

大阪府 大阪市北区

医療法人

藤林クリニック

院長 中山麻里


 TEL:06-6373-7887    詳細はこちら

福岡県 宮若市

医療法人

杉山内科医院

院長 杉山元彦

 TEL:0949-52-0031    詳細はこちら

大分県 大分市

織部内科クリニック

所長 織部和宏

 TEL:097-536-1525    詳細はこちら




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漢方2011
2011年04月05日 掲載

体全体のバランスを整え、自然治癒力を高める漢方。 長い歴史を持つ漢方を知ることは、私たちの日々の健康管理や不調の改善にも大いに役立つ。 今回、漢方界の長老のお一人として、日本全国に数多くの漢方の名医を輩出されている 医療法人社団金匱会診療所名誉所長の山田光胤先生に特別寄稿をいただいた。

はじめに

第二次大戦中陸軍の端くれに居たが、戦場に出ることなく帰郷し、翌春、医学に志を立て、医学校へ入学した。 ほぼ同時に、漢方の大塚敬節先生の弟子になり、学校での現代医学と、余暇での漢方とを併せて勉強した。

医師になって大学での医学研修と共に、大塚先生の助手になって、漢方医療の実技を見習った。 現代医学も、教授について臨床見学をするが、漢方はことさら、師に付いて実技を習わなければ眞の技はわからない。

漢方の歴史

日本漢方は、中国後漢代に成立した傷寒論(しょうかんろん)、 金匱要略(きんきようりゃく)の処方剤を応用する 江戸中期に興隆した古方と、宋より明に至る時代の医学を、 室町時代に移入して日本化した後世方との二流派から成っている。

明治期、時の政府の政策で、医学は西洋医学に変わり、漢方はほとんど消滅した。 その末期、医師・和田啓十郎とその弟子湯本求眞が古方を復活して昭和期に伝えた。 後世方は、古方と後世方を併用する折衷派、浅田宗伯の直門が昭和初期まで生存して伝えた。

昭和十六年(一九四一)南山堂から「漢方診療の実際」が発行された。 此の書は、二流派の後継者、大塚敬節、木村長久、矢数道明各医師の共著で、 二流派が融和一体となり現代医学の病名に対する漢方処方剤の応用をも、現代文で書かれた初めである。この書が現代漢方の出発点である。

バランスの漢方

胸脇苦満という腹証(腹壁反応)は、季肋下に現れる一種の抵抗、圧痛で、柴 胡(さいこ)剤の目標である。

体力のある実証では顕著に現れて分かりやすいが、 体力の弱い虚証では現れ方が微弱で深長な検索が要る。 実証には薬力の強い大柴胡湯(だいさいことう)、小柴胡湯(しょうさいことう)を用い、 虚証には緩やかな柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、 補中益気湯(ほっちゅうえっきとう)などを用いる。 これを誤ると、薬効がないだけでなく副作用の原因になる。 これは、治療上のバランス感覚である。

桂枝湯(けいしとう)は、陰陽の平衡を保つ処方剤である。 病症に陽が強いときは、桂枝を増して桂枝加桂湯(けいしかけいとう)とし、 陰が強いときは桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)にして処方のバランスをとる。

西洋医学と漢方

少年期の慢性腹膜炎は二、三度死にそうになったが、漢方で健康になった。 当時この病気の小児はほとんど死んだが、今は抗結核剤で病気もなくなった。 医学が進歩した。

ネフローゼ腎炎の中年女性が茵ちん五苓散加味(いんちんごれいさんかみ)で 回復したが、関節リウマチを併発した。 腎炎は漢方で、リウマチは病院治療を受け、正常な生活をしている。

猛烈なアトピー性皮膚炎の初老の女性が、ステロイド剤などはやめて、 十全大補湯加味(じゅうぜんだいほとうかみ)で治癒した例がある。

漢方も現代医学も、ケースバイケースで、上手に利用するとよいと思う。

【特別寄稿】

山田光胤(やまだ こういん)

医療法人社団金匱会診療所 名誉所長

大正13 年、東京生まれ。
昭和26年、東京医科大学卒業。医学博士。
漢方医学は医学生時代から、後に岳父となった大塚敬節先生について学ぶ。
昭和32 年、日本最初の漢方医療施設・医療法人金匱会・中将湯ビル診療所の創立時より勤務し、爾来漢方ひとすじ。
所長を経て、現在名誉所長・理事長(金匱会診療所と改称)。
日本東洋医学会・理事・会長、
第40回学術総会会頭、第6回国際東洋医学会会頭、
第60回日本東洋医学会学術総会名誉会頭等を歴任し、現在名誉会員。


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