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都道府県別に50音順 (法人名は除く病医院名)

東京都 大田区

小林歯科クリニック

院長 小林研二

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神奈川県 横浜市戸塚区

医療法人芽依美会

石川歯科医院

院長 石川茂樹

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愛知県 名古屋市千種区

医療法人優寿会

本山歯科医院

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滋賀県 草津市

岡崎歯科医院

院長 岡崎正

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大阪府 枚方市

本田歯科枚方クリニック

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愛媛県 新居浜市

医療法人白愛会

白石歯科医院

院長 白石亨

 TEL:0897-46-3533    詳細はこちら




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Q&Aでわかるいい歯医者2012
2011年07月15日 掲載

高齢化が進み、今後ますますニーズが高まることが予想される訪問歯科診療。実際に、自身のクリニックでも歯科往診サービスを実施しながら、訪問歯科診療の更なる普及とその発展のために啓発活動を行う日本訪問歯科協会理事長の守口憲三先生に、高齢者における口腔ケアの重要性、訪問歯科診療の主な治療内容と経験豊かな医師の見極め方などについて、特別寄稿をいただいた。

定期検診を受けないと生活の質が低下する

介護サービスを受けられている方の一番の楽しみは「食べること」です。食べる楽しみを失うと栄養面での問題も生じ、しかも肺炎のリスクが高くなってきます。口腔内のトラブルは、放置すると全身的な問題にまで発展してしまいます。

厚生労働省が要介護者368名を対象に調査を行った口腔保健に関するレポートによると、日常生活の自立度が低下するほど、重度のう蝕が多くなり、歯科治療の必要性も高くなる傾向があると発表されています。

また、後期高齢者の多くは義歯(入れ歯)を使っていますが、この義歯装着者は調査対象となった要介護者全体の77.2% を占めており(図1-1)、その内、調整あるいは修理が必要な義歯は20.1%、新しい義歯を製作する必要があると診断されるものは38%にも及んでいます。( 図1-2)実に、義歯を使っている人の約半数以上は義歯修理や新製が必要な状態なのです。

歯科治療の必要性から見ても、全体の74.2%が「なんらかの歯科治療または専門的な口腔ケア」が必要である一方、その中で実際に歯科治療を受診した人は26.9%と少数で、歯科治療の必要性と実際の受診状況には大きな隔たりがあるのが現状です。したがって、高齢者の生活の質の向上を図るためにも、歯科受診による、年に1回の定期検診を定着させることから始める必要性があるのです。

プロによる口腔ケアのメリット

定期検診を受け、義歯を調整し、プロによる専門的口腔清掃を受けると、どうなるでしょうか。 一つは、肺炎になりにくくなります。口腔内の雑菌が誤って肺に入ることで起きる誤嚥性肺炎を防止でき、さらに、自分の口から食べることで栄養改善も見込めるからです。介護を要する高齢者の場合、定期的なプロの専門的口腔清掃を受けている場合と、受けていない場合を比較すると2年間の肺炎の発症率は半分になるとのデータがあります。

また、口腔内の状態を改善し、口から食事ができるようになると、褥瘡(「床ずれ」とも呼ばれ、寝たきりの患者によく見られる損傷)が治りやすくなるというメリットもあります。なぜなら点滴だけでは、栄養状態を示す血清アルブミン値は上がらないからです。食事から栄養をとらなければ効果的ではありません。また、寝たきりになった方にとっては、口を動かすこと自体が全身的なリハビリの第一歩にもなるのです。

訪問診療の実際の費用

「治療や口腔ケアを訪問歯科医に依頼すると、費用はいくらくらいかかるのか」。日本訪問歯科協会には、こうした費用についての問い合わせが多く寄せられます。これは、患者さんの口の中を実際に見てみなければ、正確な金額は答えにくいというのが現状ですが、あえて例を上げるならば、義歯の調整の場合だと、1回の訪問あたり、だいたい1千800円から3千円くらいになります。これだけの幅があるのは、単純な義歯の調整の場合と、義歯調整の前に義歯のあたっていた部分の炎症処置や隣接する歯の切削が必要な場合とでは、その分、費用に差があるからです。

更に例をあげるなら、保険診療で総義歯を新しく作るとき、1割負担の患者さんの場合なら、診察をしたり、型を取ったり、調整をするときは1回につき1千400円〜1千800円くらいです。義歯を入れるときは、材質にもよりますが、6千500円〜8千円というところです。訪問回数は患者さんの口腔状態によって異なってきますが、概ね5〜10回くらいになるでしょう。調整などの回数にもよりますが、総額では1万2千円〜2万円くらいになります。これを歯科医院に患者さんを連れて行った場合と比較すると、在宅の患者さんの場合は、外来に比べ1回につき830円は高くなります。これは保険のルールに従い、歯科訪問診療料を算定しなければならないからです。

しかし、患者さんに付き添ってタクシーで通院する場合と比較してみましょう。まず、患者さんを着替えさせ、外出の準備をしてタクシーの手配をします。そして外に出てからはタクシーへの乗り降りや診療室への移動などのサポートを行います。歯科の治療は1回の通院で終わることはないので、介助される方の負担はとても大きいのです。さらに歯医者への往復のタクシー代を考慮すれば、訪問診療を利用する方が結果として良い選択となるでしょう。

経験豊かな訪問歯科医の見分け方

訪問歯科診療を行っているという歯科医院は全国で約1万5千軒あるといわれています。歯科医院の数は全国で約6万8千軒なので、全体の約2割強の医院が訪問診療を行っている計算になります。しかし、その中身となると年間1〜2名しか診ていないという歯科医院が全体の9割を占めているといわれています。訪問診療で、1ヶ月に10名以上をコンスタントに診ているベテランの歯科医院となると、非常に数が限られているといえるでしょう。

では、訪問診療の経験が豊かな歯科医院はどのようにして探すことができるでしょうか。いきなり電話帳で歯科医院を探して「訪問診療のベテランですか」と尋ねるわけにもいきません。 一番わかりやすいのは、その医院に訪問診療用のポータブルユニット(図3)があるかということです。歯科の診療は治療用機材にかかる部分が大きいのです。適切な道具がなければできない処置もあります。訪問診療用の歯科機材には、エンジンという、主に義歯の調整などに使う簡単な機材と、ポータブルユニットという医院と同じレベルの治療のできる機材があります。このポータブルユニットを持っていない医院に依頼すると、道具がないため治療の範囲に制限が出てしまい、歯科医院への搬送を求められることもあります。通院できないから訪問診療を依頼したのに、通院を促すのはおかしな話ですね。

したがって、確実な治療を受けるためにも、まずはきちんとした設備があるかどうかを確認することが、訪問歯科診療の経験が豊かな医師を見極めるポイントになるでしょう。

【特別寄稿】

守口 憲三(もりぐち けんぞう)

日本訪問歯科協会理事長

1976年3月、岩手医科大学歯学部卒業。
79年6月、岩手県盛岡市にて守口歯科クリニック開設。
97年から岩手県歯科医師連盟副会長、岩手医科大学歯学部歯学会評議員、
2010年から岩手医科大学歯学部臨床教授


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