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Q&Aでわかるいい歯医者2012
2011年07月15日 掲載

1897年に創立された南カリフォルニア大学(USC)歯学部は、現代歯科医学の礎を作った歯科医師を数多く輩出してきた大学だ。そのプログラムは、さまざまなレベルの歯科医師が自分に合った技術や知識を習得できるよう配慮されており、2009年からジャパンプログラムがスタートした。そのプログラムに参加した歯科医師たちが朝日新聞東京本社に集い、ライオンデンタルクリニック鈴木仙一理事長の司会進行で、「世界に誇る日本の歯科医療」をテーマに語っていただいた。

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南カリフォルニア大学ジャパンプログラムとは 南カリフォルニア大学 クリニカル・アシス
タント・ プロフェッサー 清水藤太先生に聞く

南カリフォルニア大学ジャパンプログラムは、USC が日本の歯科医師の母校となることをコンセプトに実施しているプログラムです。USC が誇る講師陣による講義の内容は大学院のものと同等であるため、準大学院という形で実施しています。
プログラムを作った動機は、日本の歯科医療がアメリカから学ぶことが沢山あると思ったこともそうですが、それ以上にアメリカに日本人をもっとアピールするためにも、架け橋となる機関を作る必要があると考えたことです。アメリカで臨床しつつ教育する中で感じたのは、日系の歯科医師の少なさです。USCのあるロサンゼルスはアジア系の歯科医師の割合が高いのですが、中国系や韓国系の歯科医師が多く、日系の歯科医師は少ないのが現状です。言葉の壁や、日本人の内気な気質が根底にあるのかもしれません。
日本には、世界のトップレベルの診療をしている先生が数多くいます。プログラムを通じて、そうした先生をアメリカに紹介したいと考えています。


海外の歯科医療と日本の歯科医療

先端の歯科医療を海外で学ぶ

鈴木  USCジャパンプログラムを実施する南カリフォルニア大学(USC)には、根管治療で実績のある清水藤太先生のような、優秀な先生がいらっしゃいますね。

佐藤明  清水先生のような、日本とアメリカの架け橋となる方が日本の歯科医療には大切だと思います。私は、早くからアメリカで勉強されていた鈴木先生や脇田先生を通じて多くのことを学んでいましたが、このプログラムでより深く学べました。

川口  私も歯内療法に力を注いできましたので、清水先生には親近感を持っていました。そうした世界有数の方から話を伺うことで知識が整理されました。患者様と話をしていても、十分理解した上で説明できていると感じます。

鈴木  皆さん、どのようなきっかけでプログラムを受講しようと思いましたか。

 私は勤務医を経て開業しました。開業後、自分の知識や技術に不足を感じ、勤務医の時以上に勉強が必要だと痛感しました。USCは学べることが多く、世界の広さを感じました。

内山  世界最先端の治療の提供を常々考えていました。日本とアメリカの医療の違いを含め、最先端治療を自ら確認することが目的です。

佐藤明  清水先生がいたのがきっかけです。とても魅力的なプログラムだったので参加しました。世界の水準は高く、それを目指したいと考えていました。

濱田  私は、宇田川先生が参加されていたからです。最先端の歯科医療について、直接USCの教授から学べます。そうしたプログラムに参加する機会は今までありませんでした。

大槻  私も既に参加されていた落合先生に誘われました。向上心があって患者さんに必要とされる先生ばかりが参加しており、勉強になると共に刺激も受けました。東日本大震災の際にはUSCの先生方からも心配していただくとともに、講義内容も考慮していただいたと聞いています。

櫻田  学会などでお付き合いのあった先生から紹介され、講師の名前を見てすぐに受講を決めました。一緒に受講されていた日本の先生方も雑誌などでお見かけするような方ばかりで、大変驚いたのを記憶しています。

高田  同級生が1期生として受講しており、プログラムの内容が大変良かったという感想を聞いたのがきっかけですね。有名な歯科医師の講義を受けることができるのも大きかったです

野刈家  私はグローバルスタンダードで最先端の知識と技術を学びたいと考えました。

佐藤勝  同様に、最先端の歯科医療を学びたかったのが動機です。日本の治療の妥当性は外から見ないと分かりません。また、助言者となる師も欲していました。

松成  現在は情報の伝達速度が速く、逆に情報があふれています。信頼できる大学で最新のスタンダードを教えてもらい、知識を整理しようと思いました。

池田  今まで受けた講習は、インプラント治療や歯周病治療など、1つの分野だけのものがほとんどでした。このプログラムはすべての面で最先端の内容を学べると聞いて受講しました。

技術や考え方を学んでいく

鈴木  皆さん、実際に受講してどうでしたか。

高田  アメリカの先生方は専門分野ではかなり技術を磨いています。そういったところを見習って、今まで以上に考え方や技術を追求していこうと思いましたね。

内山  進歩する医療を学べたことに加え、同じ志の方々と交流してグローバルな視点が持てました。得たものを患者さんに還元できるよう、日々実践していきたいと思います。

濱田  最先端の話を毎月聞かせてもらえました。面白いことに、新しいことを習うとすぐに実践する機会が訪れたのです。開業している中ではお話しする機会がない先生にも会え、色々と教われたのも有意義でした。

五十嵐  技術を学ぶだけでなく、考え方や生き方などを皆で話し合えたのも大きかったですね。

野刈家  明日からがんばろうという向上心や、すばらしい師と友など、得たものが大きく、人生にかけがえのないものになりました。セミナーで学んだことを実践するよう努めています。

佐藤勝  医院の診療レベルの向上に役立ったほか、学び続けることの大切さや、国際的な考え方の大切さも深く理解しました。謙虚に診療して謙虚に学ぶ、しかし志は高く。そうした考えを具現化した内容でした。

松成  非常に科学的で具体的なプログラムでした。医院としての治療方針を、クリアな状態で見極められるようになりました。

三橋  患者さんの口腔内をよい状態にするには、外科や矯正、歯内療法などさまざまな知識が必要です。プログラムでそれらを幅広く学ぶことができますね。

脇田  アメリカは最先端の技術を治療に取り入れています。プログラムを通じてそれを深く理解し、臨床に取り入れられます。

池田  実際、臨床に直結したものを教えてもらえました。リカバーの方法も学べたので、日本の講義よりもためになったかもしれません。参加した先生方の中にいると刺激を受けます。研鑽の場としてこれ以上のものはありません。

五十嵐  私は、卒業式の写真に共に入れたのも幸せでした。地元において1人で診療を行う際、多様な考え方で治療できるようになりましたね。

鈴木  このプログラムは、アメリカの本校で卒業式が行われるのも特徴ですね。

落合  50歳を前にして学生のような思い出が作れたことは感激でした。USCの学長ともお会いでき、懇親会に参加して有意義な時間を過ごせました。

宇田川  ロサンゼルスで開業されている先生のオフィスで診療を見学でき、アメリカの歯科医師の地位の高さも分かりました。子どもが憧れる職業の1位です。改めて良い職業だと思いました。

北條  卒業式の後、アメリカ審美歯科学会前会長マーチャック先生がご自宅で開いたパーティに呼ばれ、親しく話せました。その経験が1番の思い出です。

小野瀬  そのマーチャック先生は、高い技術で審美的治療を兼ねた補綴治療を実践していますね。2002年に厚生労働省が行った科学研究で、需要が減少する歯科医療として、小児歯科、歯科保存治療、補綴治療が挙がりました。それを見て補綴治療の意義を考えたのですが、マーチャック先生の治療に大きく感銘を受けて、当院では引き続き補綴治療も重視しています。

櫻田  プログラムをきっかけに、さまざまな方面からの依頼で他医院へ出張して手術をする機会も多くなりました。確実に診療の幅が広がったと感じています。今年はUSCの教授から推薦を受け、海外の学会で講演を行うことになりました。

鈴木  清水先生のおかげで私もシンポジウムで講演ができました。最先端であるアメリカで講演できるのは光栄なことです。これもUSCあってのものでしたね。

特化して治療するアメリカ幅広く治療する日本

鈴木  私は26年前に大学を卒業しましたが、当時日本の根管治療はアメリカに比べて遅れていたと感じました。川口先生とそのご主人は根管治療の発展に寄与されましたね。

川口  早くからアメリカへ行くチャンスがありました。当時の小・中学生はアンカーとなる第一大臼歯がなくて、しばしば矯正できませんました。そうした歯を保存したいと思い、アメリカ歯内療法学会に30年以上在籍しました。根管治療の技術が一生の宝です。アメリカは開放的で、私を仲間として受け入れてくれたことにも非常に感動しました。

五十嵐  開放的なのがアメリカのよいところですね。USCは極東の歯科医師である私も受け入れてくれました。日本では学閥もあり、閉鎖的な部分も見受けられますが、アメリカではそうしたことはありません。「今、何ができるか問いたい」と言われて感動を覚えたのを思い出します。

佐藤明  当院には場所柄、色々な国の大使館の方が来院されます。そうした方を通じて世界の歯科医療の水準が分かります。世界全体では日本は優れていますが、インプラント治療や審美的な治療においては、まだ欧米諸国に劣っていると感じています。

落合  アメリカは専門医制が敷かれ、歯科医師がインプラント治療や補綴治療などの各分野に特化しています。清水先生は根管治療のスペシャリストで、講習を受けて技術の高さを目のあたりにしました。それを機に当院でもマイクロスコープを導入し、患者さんに還元しています。

大槻  分野に特化しているので、一つひとつの技術のレベルは勉強になることが多いですね。一方、日本では、1人の歯科医師が多くの治療を行っています。

三橋  日本には分野の偏りがなく治療を行える歯科医師が数多くいます。それはすばらしいことでしょう。皆、自分の得意とする治療を中心に日々研鑽している方ばかりです。

齋藤  日本の歯科医師は最初から最後まですべてを管理します。歯周病を治療してからインプラント治療を行い、最後に補綴を考えるなど、全体を見据えたコーディネートができます。

高田  そのためにも、コミュニケーションをとても大事にしていますね。患者さんの要望をよく聞き、より良い治療を行うために色々と工夫しています。

濱田  さらに、ほとんどの歯科医師が子どもから年配の方まで治療しています。診療内容ごとに様々な歯科医院を訪れる必要がないのは、患者さんにとってもメリットでしょう。

 小さい頃の砂糖の制限や食事の指導、そうしたことを含めて両親に説明しながら、子どもの成長に合わせて診ています。1人である程度の治療ができるのは日本だからこそです。

野刈家  歯科医療は人と人との付き合いが重要だと考えています。それを心がけながら、治療が終わるまで患者を診ていけますね。

国民皆保険で均一の治療を提供

鈴木  日本の医療の大きな特徴に国民皆保険があります。

池田  誰でも歯が痛い時にすぐに治療を受けられる。これを実現している国は日本だけかもしれません。アメリカで高額な費用がかかる根管治療も、内容次第では保険内で受けられます。

落合  ただ、アメリカでは予防が浸透していますが、日本はむし歯になっても保険で治せばいいと考える方もいます。患者さんも保険制度がありがたいものだと認識した上で、治療に臨んでいただきたいと思います。

松成  そのためには、歯の健康と構造について義務教育で教えることが大切かもしれませんね。とはいえ、治療の敷居が低いこともあり、日本の歯科医師は多くの患者さんを診ています。症例数は世界有数です。保険診療で鍛えられるのが日本の優位性ともいえます。

脇田  一方、最先端治療が海外から入ってきて、制度がやや現状と乖離しているのではないかとも感じます。インプラント治療のような重要な治療に保険が適用されていないのは残念ですね。

高田  当院でも、患者さんが事前に治療について調べてくることがあります。そうした治療に保険が適用されないことを説明すると、結果的に患者さんが希望している治療を断念する場合があります。

野刈家  ただ、清水先生が行うような根管治療は、保険診療の範囲では難しいでしょうね。日本は、費用対効果という面では患者さんにすばらしい治療が提供できています。これは他の国と比べても幸せでしょう。

小野瀬  そうした状況の改善点として付加価値の向上があるのではないでしょうか。我々の意識を変えつつ患者さんを導いていくのが歯科医療の未来だと考えています。

日本発の技術が世界に広まる

齋藤  骨格が華奢で繊細な処置を要する日本人を診ることもあり、日本の歯科医師は、手先が起用で細かいことを得意としています。

脇田  技工士も優れています。ロサンゼルスでは多くの日本人技工士が活躍しています。当院の技工士もロサンゼルスで知識と技術を吸収させました。

佐藤明  日本製の製品は「メイド・イン・ジャパン」と言われ、高品質で信頼の高い製品との評価を受けてきました。それは器用さや技術力で築いたものです。歯科医療でも同じですね。

三橋  日本人の勤勉さは研究面でも現れており、多くの企業が切磋琢磨して新しい物を生み出しています。最先端技術として、医療現場で活用するための歯の再生の研究が進められていますし、接着技術は世界屈指だと聞いています。

小野瀬  USCへ行った時、オールセラミックの治療で、優れた技術を使っていました。調べてみたら日本で作られているものでした。

齋藤  一方で、歯科医師には昔ながらのセメントを使う人もいれば、最新の素材を使う人もいます。アンテナを張って最新治療を提供することが求められています。

内山  機器の多くも日本の技術で作られています。例えばCTは従来の医科用ヘリカルCTがコーンビームCTにほぼ置き換わっています。この理論は日本の歯科医師が開発しました。

高田  ただ、諸外国で認可された優れた材料が日本で使えないケースもあるのが残念ですね。

池田  結果、臨床成績が良くて信頼性が高いと国外で評価された製品で、日本で使えないものもあります。その製品を使う治療の臨床成績が悪くなり、次第に治療自体をやらなくなります。これが日本の歯科医療が遅れる原因です。

脇田  日本では薬事法による審査が厳しく、最先端の医療の導入の障害になっている事実があります。その点アメリカでは認可が早く、技術の獲得が容易になっています。

三橋  日本に入ってきた製品でも、診療への導入に時間がかかる風潮があると感じています。従来の方法にどのように組み込んでいくかが、なかなか定まらないのです。

鈴木  アメリカで開業している清水先生から見てどう思われますか。

清水  皆さんが仰る通り、世界の優秀な臨床医が使う機器・材料の多くが日本発です。日本の技術抜きで世界の歯科医療は成り立ちません。これは日本の誇りですね。

【医院紹介】インプラント治療に特化した独立型の施設。南 カリフォルニア大学歯学部客員臨床教授、日本大学松戸歯学 部臨床教授、濱州医科大学烟台市口腔病院名誉教授である 院長の下、入院設備や感染対策を配慮した手術室などの設 備が整った環境で、数多くのインプラント治療を手掛けている。
【医院紹介】南カリフォルニア大学歯学部客員臨 床准教授、神奈川歯科大学客員教授である院 長の下、インプラント、歯周病治療を中心に研鑽 に励んでいる。世界中の新しい治療法を取り入 れ、治療技術の向上を目指している。
【医院紹介】患者の肉体的・精神的な負担を取り 除くことで、本来人間が持っている自然治癒能力を 十分に引き出した上で、最新の医療技術を有効な 手段として活用している。そのためにも、患者との対 話を重視し、土曜日、日曜日も休まずに満足のいく 診療(インフォームド・コンセント)を目指している。
【医院紹介】1916年に開設し、まもなく100年 目を迎える歯科医院。インプラント治療や矯正治 療など、各分野で豊富な経験を積んだスタッフに よるチームアプローチで治療に取り組んでいる。 患者との勉強会であるデンタルサークルを月1回 開催するなど、地域社会へも大きく貢献している。
【医院紹介】日本大学松戸歯学部臨床教授であり 南カリフォルニア大学歯学部客員臨床准教授の院 長の下、インプラント治療の症例も豊富で、県外からも 患者が来院。インプラント治療専属の衛生士が多く 在籍し、治療後のメンテナンス体制も整えている。
【医院紹介】丁寧で質の高いインプラント治療を 求め、遠く国内外から来院する審美的要求の高い 患者に対して、世界標準の治療を実践し、高い評 価を得ている。患者との十分な対話を重視し、美し く長持ちする高品質なインプラント治療の提供と、 十分な治療満足を目標に、日々研鑽をしている。
【医院紹介】茨城の本院は100年の節目に昨年 リニューアルし、今年の秋、新宿に3件目の分院を オープンさせるなど、患者主体の新しい診療体系 を日々探究している。特に審美的治療、インプラン ト治療、さらには1-dayセラミックや審美領域のイン プラントなどに特色を出すなど進化を続ける。
【医院紹介】時代に合った最先端の治療を提供す るため、常に最新の治療技術を学び、医院に取り入 れることで、患者に治療オプションを選んでもらえる歯 科医院づくりを心がける。また、特にインプラント治療、 審美的な治療、歯周病治療に力を入れ、CTを使用し た正確な診断と、確実な治療を患者に提供する。
【医院紹介】インプラント治療から矯正治療、咬合 治療、一般治療まで、抗加齢治療の知識を生か しながらトータルな歯科診療ができる日本でも数 少ない歯科医院。創立24周年を迎え、高い技術 が評価されている。
【医院紹介】千葉県内に2医院備え、40名のスタッ フで歯科医療に従事する。歯科医師、歯科衛生士は すべて担当制で、患者が不安なく受診できる環境を整 えている。インプラント治療や歯周病治療に力を入れ、 CTやレントゲンなどを利用した確実な治療を心がけ る。手術室も完備し、衛生的な環境下で手術を行う。
【医院紹介】「丁寧」「誠実」をモットーに、患者のニーズ に合わせた歯科医療を実践する。CAD/CAMシステムや マイクロスコープなどの先端技術・機材で信頼性の高い 治療を提供するほか、インフォームド・コンセントを大切にし、 患者の恐怖心や不安感を取り除くことに力を入れている。
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