寒い季節は身を縮めがちで、手足の動きが悪くなる。そんななかに病気の初期症状がでているときも……。朝目覚めたときの手足の関節のこわばりや、痛みなどが伴うと、関節リウマチが疑われる。『リウマチ』という言葉の響きで、イコール高齢者というイメージを持つ人もいるが、厚生労働省の調べでは30代〜50代の女性に圧倒的に多く発症している。「平成13年国民生活基礎調査」によると、関節リウマチで通院している人は35万5000人。もちろん患者はもっと多く、100万人と推測される。
関節リウマチは、自己免疫疾患のひとつで、免疫システムの異常により関節などが破壊され、さまざまな症状を引き起こす。従来の治療法は、まず安静や運動といった基礎的な療法で進行状態を見て、次に非ステロイド性抗炎症薬、第2選択薬として抗リウマチ薬、第3選択薬としてステロイド薬、それでもよくならなければ新療法を試すといったもの。いわゆる『治療ピラミッド』と呼ばれ、ひとつずつ療法を積み上げていく方法だった。しかし、その効果は完全なものといえず、長年患った人が人工関節を入れる手術を受けるなど、生活の質を低下させ、予後は悪い場合も少くない。
しかし、生物学的製剤「レミケード」(商品名)の登場により、治療ピラミッドが90年代後半に逆転。早期発見で最初に強い薬による治療が、関節リウマチ患者の予後を改善することが判明した。
日本で最初の生物学的製剤「レミケード」が承認されたのは2003年7月。当然のことながら新薬のため、副作用やどういう患者に適用されるかは、現在、リウマチ専門医らによって検証が進められている。5000症例のうち95%に効果が見られたとの声もあり、まさに関節リウマチの治療の変革期といっても過言ではない。その中核を担っているのが、最先端医療に取り組むリウマチ専門医なのである。 |