専門医ナビ

我が国の小児医療の現状と課題
脳卒中患者を救う最新治療 進化する脳血管内手術特集 〜更なる患者のQOL向上のために〜

破裂脳動脈瘤に対しては、開頭手術によるネッククリッピング術も行われているが、どちらの治療も可能な破裂脳動脈瘤に関しては、1年後の患者さんの予後はコイル塞栓術で治療を受けた患者さんの方が良好であると報告されている。しかし、日本国内においては脳動脈瘤塞栓術が施行される割合は20%前後で、ヨーロッパの70%、米国の50%と比べて著しく低い。この理由としては、欧米で使用可能なデバイス(各種コイル、動脈瘤用ステント)の導入の遅れ、専門医、指導医(後述)の地域格差などが考えられている。

また、頚動脈用ステントも、手術高危険群の患者における無作為振り分け試験で手術に比してステント治療の優位性が証明され、昨年度米国で保険承認されたが、国内ではまだ承認されていない。ただ、これらのデバイスも国内で早晩、使用可能となるので、脳神経血管内治療の脳卒中治療に果たす役割はますます重要になってくると思われる。

専門医、指導医制度

脳神経血管内治療は、有効な治療である反面、ひとつ操作を間違えると重篤な合併症も生じる可能性のある治療法のため、日本脳神経血管内治療学会では専門医、指導医制度を設け、医師のレベルアップをはかっている。

専門医受験資格は、6年以上の専門訓練と100例の脳神経血管内治療の介助または術者の経験が必要で、その後、筆記試験、口頭試問に合格した後、実技試験を経て専門医資格が交付される。平均合格率は60%程度で、かなり厳しい試験である。

指導医は、専門医取得後5年以上の臨床経験と、200例の術者としての経験が課せられている。全会員1955人中、専門医数244人、指導医数78人と少ない。(2005年11月11日現在)
指導医のリストは脳神経血管内治療学会ホームページ(http://www.jsnet.umin.jp/)に掲載されているので、それぞれの地域の指導医を知りたい場合は、参照していただきたい。

PAGE 2 /  次のページへ→
→医療コラム バックナンバーへ



→利用規約 |  →お問い合わせ →トップページへ戻る
株式会社医療新聞社
有限会社ナショナルビジネスブレイン
Copyright (C) Medical Media Corporation. All Rights Reserved.