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医療シリーズ 中高年の気になる病気 放っておくと危険 睡眠時無呼吸症候群 特集 - 内科・耳鼻咽喉科・歯科 -

閉塞型の歯科治療

閉塞型の歯科治療は、マウスピース型のスプリント(暫間的咬合治療用口内装置)と呼ばれる装具を歯にかぶせる療法である。人は加齢による変化、肥満、口の中の問題などによって、あお向け(仰臥(ぎょうが)位)に寝ると、舌の根っこ(舌根部)が沈み、どうしても上気道を狭くし、呼吸を抑制してしまう。このため、スプリントで下あごを前に移動させて上気道を拡大するのがスプリント療法だ。
スプリント療法の一番のメリットは、マウスピース型のスプリントを口の中に装着するだけという手軽さにある。CPAPより使い方も比較的簡単であり、出張する際などにも持っていけるので、サラリーマンなどにも人気が高い。また、外科的治療の恐怖感がある人にも勧めやすい。しかし、このスプリント療法は、内科的または、耳鼻咽喉科的療法の代替えとして、あるいは補助的に取り入れられている対症療法として行われていることを理解しておくことが大切である。
写真:マウスピース型のスプリント
小林教授は「スプリントを口に装着するには、歯があることが条件となります。患者さん一人ひとりの歯型をとり、上下のかみ合せを調整してスプリントがつくられます。高齢で歯がない人では、総義歯様のスプリントが応用されます」と話す。当然のことながら鼻アレルギーなど鼻づまりのある人や、咽頭(いんとう)に腫れがあったり、肥大が激しかったりした場合は、耳鼻咽喉科での治療が進められる。SASと診断された患者がスプリント療法を受ける場合は、一昨年4月から保険適用となり、1〜2万円の負担が一般的だ。

このスプリント療法の課題について小林教授は、「このSAS治療の臨床データなどからスプリント療法は、SASの症状が軽度から中程度に限られています。また、スプリントを長期に使用すると、あごを常に前方へ移動させているために歯、口、関連する筋肉や骨などを変化させる恐れもあり、今後の研究をまたないと、今の時点ではEBM(医学的根拠)が完全ではありません」と言っている。スプリントを装着するには、専門の歯科医と十分相談して決めることが重要だ。

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