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我が国の小児医療の現状と課題
医療コラム 2006年8月1日 更新
我が国の小児医療の現状と課題
進化する脊髄外科特集 教育訓練施設の整備と指導医師の育成

我が国の脳神経外科における脊椎脊髄疾患への取り組み
岩崎 喜信/2005年度 脊髄外科学会会長 北海道大学教授
 頚(くび)や手足の痛み、しびれ、脱力、腰背部痛などを自覚された時、まず何科に受診するでしょうか。多くの方は脳神経外科とは考えないかも知れません。わが国においては脳神経外科の歴史は比較的あさく、頭部外傷や脳卒中などの治療のみが注目されてきた状況があります。しかし近年、頚や手足の症状の最大原因である脊椎脊髄(せきつい・せきずい)疾患に専門的に取り組む脳神経外科医が増えております。

日本以外のアジア・欧米諸国では脊椎脊髄を主に取り扱うのは脳神経外科医です。日本では「“脳”神経外科」が標榜科名となっていますが、外国では「神経外科」が呼称になっています。脳と脊髄脊椎を含め神経系全体を扱うのが前提であるわけで、椎間板ヘルニアなど脊椎脊髄疾患の頻度が脳疾患に比して高いこともあり、神経外科手術の約6〜7割はこの領域です。

脊髄外科医に望まれることは、正確な神経学的診察、MRIなど画像の綿密な検討によって責任病巣を的確に診断すること、正しい治療法を選択し、もし手術となれば安全確実に施行すること、リハビリテーションを始めとする後療法を充実させることにあります。これを目指し、脳神経外科学会の傘下に日本脊髄外科学会が設立されて21年が経過、会員も増加し、活動もますます充実してきております。3年前から、信頼される専門医療を社会に提供するために、脊髄外科指導医、訓練施設、専門医の評価認定を実施しています。審査は厳密であり、昨年度の指導医の合格率は10%でした。終身認定ではなく、4年ごとに能力実績の再評価を行います。脳神経外科学会の専門医資格保有が応募条件ですので、中枢神経に対する顕微鏡手術の修得は基本条件となっています。

整形外科領域でも同じような制度が発足しているようですが、お互いが切磋琢磨(せっさたくま)するためにはむしろ良いことでしょう。患者さん側からみても選択肢が一つでない方がより良い治療を受けることができるものと信じております。

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