ところで、心室細動という恐ろしい状態がある。心室のリズムがまったく滅茶苦茶になり、結果として血圧がゼロとなり、20〜30秒持続すると死に至る(突然死)。
この状態に対してペーシングではなく、やや大きな電流を心臓に瞬間的に与えると、細動が除去され、正常に戻る(除細動)。突然死の危険のある人に植込み型除細動器(ICD)を植込む治療法も、わが国では十数年前から行われている。
よく調べてみると、除細動器が作動する前後にしばしば不整脈が観察される。また突然死の危険がある人では、心不全を伴っていることも多い。そうなると、ペースメーカーと一緒の機器の方が良いということになり、最近ではそういう機種が開発され、患者に大きな恩恵を与えている。 |