「私どもの病院でも患者さんからこのような話はよく聞きます。通常の健診で行われているバリウムによるレントゲン透視検査で進行がんや一部の早期がんは発見されますが、内視鏡で治るようながんは発見出来ません。
消化器系の臓器には様々な部位にがんが発生します。どれをとってもこうした一般的な健診で真の早期がんを見つけるのは困難です」と断言された。
がん死亡者の半数以上が消化器系がん
消化器系の臓器は、食べ物を消化吸収する食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・直腸と消化吸収を助けるすい臓や肝臓・胆のうなど多岐にわたる。このうち、食道・胃・十二指腸は上部消化管、小腸・大腸・直腸は下部消化管とよばれる。厚生労働省の平成14年患者調査・人口動態調査によると消化器系がんを発病した患者は年間27万7159人と全がん患者の55%を占めている。
またがん死亡者でも消化器系がんによる死亡者が全体の55・3%にあたる16万8426人と発病と死亡比率はほぼ同じ傾向になっている。特に消化器系がん死亡者の男女別傾向をみると
男性では胃がん17・3%、肝がん12・9%、大腸がん(結腸・直腸がんを含む)11・2%、すいがん5・9%、食道がん4・9%、胆道がん4・0%、の順となっており、
女性では、胃がん14・5%、大腸がん14・2%、肝がん9・0%、すいがん7・8%、胆道がん7・0%、食道がん1・4%の順となっている。消化器系がんの性差では男性は胃がん・肝がん・食道がんが多いのに対して女性では大腸がん、すいがん、胆道がんが多い。
臓器別がん死亡者の割合
消化器系がん死亡者の割合(男女別)
男性
女性
胃がん
17.3%
胃がん
14.5%
肝がん
12.9%
大腸がん
14.2%
大腸がん
11.2%
肝がん
9.0%
すいがん
5.9%
すいがん
7.8%
食道がん
4.9%
胆道がん
7.0%
胆道がん
4.0%
食道がん
1.4%
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