内視鏡は検査だけでなく手術にも多用されている。特に患者の体に負担のかからない低侵襲性手術として内視鏡手術は医療現場で急激に増えている。中でも早期がんの治療は内視鏡手術が第一選択肢となっている。
内視鏡手術は、粘膜内にあるがんの病変部周囲にマーキングした後生理食塩水を注入して浮き上がらせ、内視鏡先端部のワイヤーや他の高周波器具で病変部を取り除く方法だ。東京医科歯科大学では、粘膜層にある食道がんの治療では、ほぼすべてがこの内視鏡手術で行われている。最近5年間の食道表在がん(粘膜がんと粘膜下層がんを合わせたもの)の治療では、メスを使った手術は2〜3例程度であとはすべて内視鏡手術となっている。
河野先生は、「内視鏡は、経鼻検査の可能な機器の開発など、検査法としても患者の苦痛を取り除くよう工夫が重ねられてきています。
また治療においても低侵襲性手術が可能となり、安全性だけでなく患者さんの早期退院やQOL(生活の質)の維持にも貢献しています。検査から手術までがんの診断・治療に内視鏡は欠かせない医療機器です」と今後の内視鏡機器の更なる発展を期待していた。
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