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医療コラム 2006年12月1日 更新

ー切らない治療への挑戦ー HIFU <ハイフ> 前立腺疾患を切らずに低侵襲治療法

近年、わが国では人口の高齢化や生活様式の変化によって、前立腺疾患が急激に増加しています。前立腺は、男性のみに存在し、膀胱(ぼうこう)の出口に尿道を取り巻くように存在するクルミ大の大きさの臓器です。前立腺の代表的な病気として良性の前立腺肥大症と悪性の前立腺癌(がん)があります。一般に、75歳以下でほかに転移のない早期前立腺癌に対しては、根治的前立腺摘出術と呼ばれる開腹手術が最も多く行われていますが、もっと患者さんにとってやさしい方法がないかということで、切らずに治すことの出来る高密度焦点式超音波療法(別名HIFU・ハイフ)が開発されました。

【特別寄稿】東海大学医学部 外科系助教授 内田 豊昭(うちだ とよあき)
前立腺の解剖
図:前立腺の位置

前立腺疾患の診断方法

厄介なことに、初期の前立腺癌はほとんど無症状です。発見するには、血液中の前立腺特異抗原(別名PSA)を検査するのが最も簡単で鋭敏な方法です。検査に必要な量はたった2mlほどで、費用も約1500〜2000円程度です。

この値が、4 ng/ml以上になると前立腺癌が疑われます。PSA値が正常値の4 ng/ml以下で前立腺癌が発見されるのは約2%程度ですが、4-10 ngでは15%、10-20ngは42%、20ng以上では75%と高くなります。

ちなみにこのPSA検査は、皆さまの住んでいる町や市によって補助金を出しているところがあります。50歳以上の男性の方は問い合わせてみてください。

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