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医療シリーズ より安全・有効な治療を目指して 進化する 脳梗塞急性期治療 特集

小川彰教授インタビュー
岩手医科大学脳神経外科 教授 小川彰(おがわあきら)

世界が注目する MELT Japan研究班

MELTJapan発足の経緯は。

小川 実は日本の脳梗塞治療は非常に進歩しているのです。脳の血管が閉塞し麻痺などが出現したとき、脳がダメージを受ける前に閉塞した血管を再開させれば脳梗塞を免れる可能性があるのですが、このとき動脈からマイクロカテーテルを入れ局所で血栓を溶かす動注法が静注法に比べ有効である可能性が高いといわれていながら十分なエビデンスがありませんでした。

しかし現在、脳梗塞を含め脳卒中で亡くなる人は年間12万9009人(平成16年)と、がん、心臓病に次いで多く、更に入院率ではがんを抜いて第1位を占めています。また、治療によって完全に社会復帰される患者さんも非常に多いということから、少しでも早く、局所線溶療法のエビデンス確立と、最も有効な治療手順の標準化を図らなくてはと、研究が開始されたのです。


現在大規模なランダム化比較臨床試験が行われていますね。

小川 日本でこれだけ大きな規模の臨床試験が行われるのはめったにないことです。非常に手間がかかりますし、医療スタッフだけでなく患者さんとそのご家族まで、全員が協力しなくてはとてもできません。


世界中から関心が寄せられているようですが。

小川 MELTJapanの研究については、イギリスの権威あるコクラン・ライブラリーでも紹介されています。

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