食べ物をかむ時、歯には大きな力がかかる。例えば奥歯は成人の体を支えられるほどの強さがあるといわれている。この歯が虫歯や歯周病(歯槽膿漏(のうろう)・歯肉炎等)で失うことになると咀嚼力が低下し、消化器系疾患や循環器疾患など様々な病気のリスク要因となるだけでなく老化が進んだりする。食べ物を良くかむことは膵液の分泌量も多くなり、ホルモンの分泌も活発になり健康寿命の維持につながる。
虫歯などで歯を失わなくても歯の平均寿命は約50年といわれている。今、日本人の平均寿命は男性が78歳、女性が85歳といわれているので加齢とともに歯がなくなることはある程度やむを得ないことともいえる。それだけに歯をいかに長持ちさせ健康寿命を維持するかは、本人の努力次第ともいえる。
歯がなくなった場合の治療法として一般的にブリッジ治療や入れ歯治療がある。いずれも比較的短期間で食べ物を食べたりする機能は回復出来るが健康な歯までダメージを受けたり歯の周りの筋肉が衰えるなど障害が起こる。例えば、ブリッジ治療の場合、「健康な歯を支えにして掛けるため、健康な歯まで削ったり土台にして痛める」「清掃性が悪くケアしにくい」「歯周病になりやすい」「歯を失う危険性が高くなる」などのリスクがある。
また入れ歯は、「入れ歯を支える歯や骨がダメージを受け、新たに歯を失くす危険が高くなる」「長期間使用すると顎の骨が失われる」「安定したかみ合わせを維持するには数年おきに作りかえなければならない」「発音に不自由をきたす」「顎の骨がやせてくると安定性に欠ける」などのリスクがある。 |