通常の定位照射はフレームと呼ばれる金属の環をネジで頭蓋骨に固定して治療を行う。このフレームが無いと治療中に頭が動いて精度の高い治療ができない。しかし、サイバーナイフでは動きがあっても自動的に補正が行われるために金属環を頭蓋骨に固定する必要がない。患者さんおのおのにマスクを作成して治療を行っている。マスク内での頭蓋骨の動きは2mm以内であるが、その動きはサイバーナイフが感知して自動的に補正して照射を行っている。
金属環を使った場合の欠点はもうひとつある。金属環より足側には治療ができないことである。ガンマナイフでは頭蓋底と呼ばれる部分の治療が困難である。通常のリニアックを使った定位照射でも金属環を使った場合は同じ問題がある。しかし、サイバーナイフでは金属環を使わないため、ガンマナイフのような制限はない。マスク内で患者さんが動いても自動的に補正が行われる。 |