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“最先端の医療”に迫る サイバーナイフ 患部を追跡して狙い撃つ低侵襲治療

患者の位置を自動的に認識

サイバーナイフのもう一つの特徴はTLS (Target Locating System、ターゲット位置決めシステム)と呼ばれている患者さんの位置を認識するシステムを持っていることである。

ロボットは約100箇所の停止位置から放射線を照射する。ロボットが動いて次の停止位置で止まると、2方向からのX線透視が行われる。治療前に撮影したCTから、透視画像と同じ方向から見た再構成画像が前もってコンピュータ内で作られている。実際の透視画像と再構成画像を重ね合わせることによってコンピュータが自動的に患者さんの位置の移動を評価する。その移動量だけロボットが動いて照射を行うのである。

治療する際に頭を固定する必要がない

通常の定位照射はフレームと呼ばれる金属の環をネジで頭蓋骨に固定して治療を行う。このフレームが無いと治療中に頭が動いて精度の高い治療ができない。しかし、サイバーナイフでは動きがあっても自動的に補正が行われるために金属環を頭蓋骨に固定する必要がない。患者さんおのおのにマスクを作成して治療を行っている。マスク内での頭蓋骨の動きは2mm以内であるが、その動きはサイバーナイフが感知して自動的に補正して照射を行っている。

金属環を使った場合の欠点はもうひとつある。金属環より足側には治療ができないことである。ガンマナイフでは頭蓋底と呼ばれる部分の治療が困難である。通常のリニアックを使った定位照射でも金属環を使った場合は同じ問題がある。しかし、サイバーナイフでは金属環を使わないため、ガンマナイフのような制限はない。マスク内で患者さんが動いても自動的に補正が行われる。

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