サイバーナイフによる治療は頭頸(けい)部(脳も含まれる)腫瘍および脳動静脈奇形については保険が適応される。しかし、脳の機能性疾患や三叉神経痛などには保険適応されない。
海外では、頭頸部以外の体幹部の病巣に対するサイバーナイフによる定位照射が行われている。肺がんや肝臓がんなどの呼吸性移動がある病変では呼吸に合わせてロボットが病巣と同時に動いて治療することも行われている。通常の照射では病巣が呼吸で移動するために広い照射野が必要だが、サイバーナイフはロボットが病巣と同時に動くため小さな照射野で治療が可能であり、副作用が少なくなる。
このような体幹部へのサイバーナイフ治療は外国では行われているが、国内では未だ認められていない。サイバーナイフは体幹部に適応できてこそ真価を発揮する装置であり、体幹部に対するサイバーナイフによる定位照射が認められる日が待たれる。 |