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医療コラム 2007年9月1日 更新


9月9日 救急の日特集 心臓突然死を救うAED 自動体外式除細動器 〜あなたは愛する人を救えますか〜

医学博士 河村 剛史 | 河村循環器病クリニック 院長・健康スポーツ関連施設連絡協議会 会長



心臓突然死 ― 突然、心臓がケイレンし、全身へ血液を送り出せなくなる心室細動による心停止が主な原因です。

その唯一の救命手段が、心臓のケイレンを電気ショックで正常の拍動に戻すことができるAED(自動体外式除細動器)です。小型軽量でどこへでも携帯できます。



心臓が止まってから1分経過するごとに救命率は10%低下します。救急車が到着するまでに、倒れたすぐそばの人がAEDで除細動を行うことが救命のカギとなります。

しかし、日本人には意識がなければ救急車を呼ぶ「命の教育」がありません。目の前で突然、人が倒れたなら、すぐさま意識の確認をし、意識がなければ「誰か来て」と大声で助けを呼び、「救急車を呼んで、AEDを持ってきて」と勇気を持って指示できる心肺蘇生法の実技訓練が必要です。



2000年に心臓突然死に対してAEDを使用した心肺蘇生法の国際統一ガイドラインが発表され、日本においても2004年7月から一般市民がAEDを使用できるようになりました。

2005年2月、第12回泉州国際市民マラソンで70歳の市民ランナーがAEDで救命されました。また、愛知万博の会場内にも100台のAEDが設置され、心臓ケイレンを起こした5人のうち4人がAEDで救命されました。



現在、病院、診療所はもちろんのこと、空港、公共施設、学校などを中心に急速にAEDの設置が行われ、日本においてもAEDを使用した救命救急体制が整い始めています。

ただ、AEDが設置されても、使われなければ宝の持ち腐れになりかねません。私たちには、愛する人のため、いつ遭遇するかわからない現場で対応できる知識と訓練、そして勇気が求められています。


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